圧巻の心理小説! 小池真理子『ウロボロスの環』集英社 2025 | 「月球儀」&「芭蕉座」  俳句を書くメゾソプラノ山本 掌のブログ

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第四句集『月球儀』
「月球儀」俳句を支柱とした山本 掌の個人誌。

「芭蕉座」は芭蕉「おくのほそ道」を舞台作品とする
うた・語り・作曲・ピアノのユニット。
    



俳句を金子兜太に師事。「海程」同人・現代俳句協会会員。

 

 

 

 

小池真理子『ウロボロスの環』集英社 2025

 

圧巻の心理小説!

 

 

ウロボロスとは、「ものごとが終わることなく永遠に廻り続けることの象徴」

 

廻り続けることは十字架であるか。

 

彩和(さわ)、俊輔、そして野々宮の心理の精緻なこと。

 

その少しずつずれてゆき、

 

綻びが決定的になる・・・

 

 

◆本の紹介

 

人生を狂わせるほどの秘密ではなかった。
――そのはずだった。

1989年5月、彩和と俊輔の結婚を祝う会が開かれた。
前の夫を若くして亡くし、必死で幼い娘を育ててきた彩和にとって、

それは人生の安泰が約束された幸福な瞬間だった。
後に、俊輔の思わぬ一面を知ることになろうとは夢にも思わず――。

綻びゆく人生における、僅かな安息。
不意におとずれる、密やかな邂逅。


廻り続ける「生」への不安を克明に描ききった、

原稿1100枚に及ぶ傑作大長編。

 

 

装丁:川名 潤