澤田瞳子『金波銀波』中央公論新社 2026
海神への生贄となる少女由良。
博多の海、集まる金銀財宝。
9世紀、西国の島々に跋扈する海賊などが織りなす歴史長編。
◆本の紹介
時は貞観八年(866)。
海神の生贄となる定めの少女・由良はある日、
海賊に襲われた商人船から巨大な櫃が海に投げ出されるのを目撃する。
船長の赤名が拾い上げると、縛られた謎の男が入っており……。
新羅と内々に交易を行い財を成す商人、
京での争いに敗れ大宰府に赴任する不遇の官人、
銭と欲の坩堝の海で逞しく生きる海賊、そして――。
複雑なしがらみによって生じた危険な渦に、
いつしか由良は巻き込まれて。
装丁:高柳雅人
装画:横山大観「海潮四題 秋」
