皆川博子『ジャムの真昼』集英社 2000
一葉の写真や一枚の絵から紡がれる物語。
この画からして妖しく、ひそやかに背徳的、
秘密の匂いのする幻想的な皆川ワールド。
生の、死の、あやうい堺にたゆたう・・・
「ジャムの真昼」「森の娘」「少女戴冠」など幻想短編7編。
おりおり手に取りたくなる作品。
◆本の紹介
叔母のアトリエにあるジャムの壺はぼくのもの。
だからいつも舐めている。
アトリエに通ってくる男たちの好きなジャムは、
叔母の両腿のあいだから流れるもの
…表題作、言葉と映像の甘美で危険な交歓が紡ぐ作品集。
装丁:及川 健
装画:peinture gerard di-maccio
