青山淳平『蝶墜ちて 評伝 富澤赤黄男』飯塚書店 2026 | 「月球儀」&「芭蕉座」  俳句を書くメゾソプラノ山本 掌のブログ

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第四句集『月球儀』
「月球儀」俳句を支柱とした山本 掌の個人誌。

「芭蕉座」は芭蕉「おくのほそ道」を舞台作品とする
うた・語り・作曲・ピアノのユニット。
    



俳句を金子兜太に師事。「海程」同人・現代俳句協会会員。

 

 

 

 

 

青山淳平『蝶墜ちて 評伝 富澤赤黄男』飯塚書房 2026

 

 

俳人・富澤赤黄男(とみざわ かきお)1902~1962

 

蝶墜ちて大音響の結氷期

 

富澤の代表句といってこの句。惹かれます。


その富澤の評伝が刊行されました。

 

 

富澤は早稲田大学卒の学士でありながら、

 

職をもとめ、貧困の生活をおくり、

 

中国での過酷な戦場を生き抜く。


 

鶴は鳴く雲の炎(ほむら)に身を絞り

 

銃眼によれば白鷺とほくとべる

 

翡翠よ白き墓標のあるところ

 

もくせいの夜はうくしきもの眠る

 

爛々と虎の眼に降る落葉

 

唖蝉(おしぜみ)や されば無音の地の渇き

 

寒雷や一匹の魚(うお)天を搏(う)

 

 

 

◆本の紹介

 

新興俳句の牽引者、富澤赤黄男。

その孤高に生きた生涯を詳細に紹介。

人間富澤赤黄男の家族関係、

中国大陸での凄惨な戦場、

俳人たちとの関わり等々をリアルにドラマチックに描いた、

読み物としても楽しめる評伝が出来上がりました。

 

写真:伊賀上賢治

装丁:片岡忠彦