圧巻! 策謀と暴力の渦巻く濃密な物語『双頭のバビロン』創元社 2012 | 「月球儀」&「芭蕉座」  俳句を書くメゾソプラノ山本 掌のブログ

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第四句集『月球儀』
「月球儀」俳句を支柱とした山本 掌の個人誌。

「芭蕉座」は芭蕉「おくのほそ道」を舞台作品とする
うた・語り・作曲・ピアノのユニット。
    



俳句を金子兜太に師事。「海程」同人・現代俳句協会会員。

 

 

 

 

 

 

皆川博子『双頭のバビロン』創元社 2012

 

ユリアン、ゲオルグこの接合されていた双子が分離され、

 

プラハ・ベルリン・ハリウッド・上海を舞台に

 

策謀、暴力の渦巻く、濃密な物語。

 

 

542ぺ-ジ、2段組みの大著、

 

その時間空間の巧みなこと、

 

一気に読んでしまう!?

 

 

 

◆本の紹介

 

爛熟と頽廃の世紀末ウィーン。

オーストリア貴族の血を引く双子は、

ある秘密のため、引き離されて育てられた。

ゲオルクは名家の跡取りとして陸軍学校へ行くが、

決闘騒ぎを起こし放逐されたあげく、新大陸へ渡る。

 

一方、存在を抹消されたその半身ユリアンは、

ボヘミアの〈芸術家の家〉で

謎の少年ツヴェンゲルと共に高度な教育を受けて育つ。

 

アメリカで映画制作に足を踏み入れ、

成功に向け邁進するゲオルクの前にちらつく半身の影。

 

廃城で静かに暮らすユリアンに保護者から課される謎の“実験”。

 

交錯しては離れていく二人の運命は、それぞれの戦場へと導かれてゆく。

 

動乱の1920年代、野心と欲望が狂奔するハリウッドと、

鴉片と悪徳が蔓延する上海。

二大魔都を舞台に繰り広げられる、壮麗な運命譚。