村木嵐『雀ちょっちょ』文藝春秋 2025
御徒組御家人(おかちぐみごけにん)
大田直次郎は詩魔(しま)につかれ
狂歌・四方赤人(よものあかひと)となり、
文人・太田南畝(おおたなんぽ)となり、
晩年は蜀山人(しょくさんじん)と号す。
◆本の紹介
守るべきは、文化か、家族か。
平賀源内から高い評価を受けたことを皮切りに、
文人としての名声をほしいままにしていた大田南畝。
蔦屋重三郎とも交流を重ね江戸の狂歌を牽引する存在になるが、
田沼意次の失脚と松平定信の台頭により、出版界に粛清の嵐が吹き荒れる。
一方、長男・定吉には、大田の家に時としてあらわれる「魔」の萌芽が見え――。
狂歌への思いと家族愛。
天才・大田南畝の知られざる葛藤を描き切る傑作長編!
装画:野村文拳「レンゲ草に雀」
装丁:野中深雪
