昨日の兜太 高崎兜太句会2007年5月 ああぁ、19年前ですか!? | 「月球儀」&「芭蕉座」  俳句を書くメゾソプラノ山本 掌のブログ

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第四句集『月球儀』
「月球儀」俳句を支柱とした山本 掌の個人誌。

「芭蕉座」は芭蕉「おくのほそ道」を舞台作品とする
うた・語り・作曲・ピアノのユニット。
    



俳句を金子兜太に師事。「海程」同人・現代俳句協会会員。

 

 

 

 

 

高崎兜太句会 2007年5月

 

兜太先生、このころ顔面神経痛でしたが、

 

お元気に登場!

 

 

◆高崎で兜太句会があった。

先日来、顔面神経痛ということで心配をしていた。
が、多少、口が曲がっているか、というくらいで、検査の結果脳、

内臓ともにOKで今は薬、針、気功などをはやっているところとか。

しゃべるのも頭の回転も普段と変わらずで、一同、ほっとする。

ここは2ヶ月前に句稿を提出するため、

今回が「」を2句と1句の自由句となった。

以前にも書いたがここは3句選+問題句となる。
問題句というのはダメな句というのではなく、

解釈、読みがわからない、

好意をもつがわからないので聞きたい、などなどのこと。

披講のあと合評をし、兜太によりすべての句の講評される。

その後、兜太選となり佳作と秀逸が言われる。

今回はめずらしく兜太選と重なった好きな句。


 
   鯨銛ずしりと錆し雛の家 

(具体的なものの提示。景がはっきりとうちだされている。
鯨銛と雛の組み合わせの妙。
ずしりとした鯨銛が時代とともに使われなくなり、

錆びるがままに打ち捨てられている、

その時代のかかった家屋敷にも雛の節句がめぐってくる・・・) 

   
   母の忌の桃の木とほくとほく立つ

(この句は「桃の木」がポイント。

この「桃の木」が実際の木であり、

なおかつ幻想のなかの木でもあるととれる。
母への想いが桃の木によりあぶり出されてくる。

桃の木はそこにあるのに、なぜか近寄ろうとすると「とほく」なるよう。

この「とほくとほく」もいい)

メンバーはこの句のように文語で書くものもあり、
口語、どちらでもいい。
有季、無季やはりどちらでもいい。


俳句では「繰り返しは魔物」と。
この短い詩形のなかでの反復はうまくいけばとても効果があるが、そうでない場合は・・・。 


私のは佳作にとられた句はあまり好きではないので、他の句を。


      鉄漿の雛のからだのなかの虚    掌
(おはぐろ)        (うろ)

兜太評・ここの句会ではとられるが、「虚」までは言いすぎ。


  もう飛べぬ破れなおある炎を埋め  掌

       (ほ)
これは問題句で点を集める。

兜太評・影像や内面を追い求めすぎる。
    現代俳句がやってきたことのいき過ぎの傾向。

次の兼題を決めて、お茶タイムへ。