朝井まかて『グロリア ソサエテ』角川書店 2025
「民藝」という言葉を、概念を創った
宗教哲学・者柳宗悦、
陶芸家の濱田庄司と河井寛次郎。
そのあくなき新しい美への探求。
それを経済的に、生活を支え続けた柳の妻・声楽家の柳兼子。
この家に奉公したサチの視点で描かれる長編。
京都の河井寛次郎記念館の陶器、
そのじっくりと時間が染み込んたお宅が眼に蘇って♪
装画:タワタリナツキ
装丁:アルビオレ
◆本の紹介(Amazon)
その家は、佳きものと美しい暮らしに満ちていた――新たな美「民藝」の誕生
大正十三年、宗教哲学者の柳宗悦が住む京都の家で女中奉公をはじめた少女サチ。
ある日、河井寛次郎という陶芸家が柳家に来訪する。
英国帰りの陶芸家・濱田庄司も同席し、男たちはすぐに意気投合した。
彼らは共に小道具市を巡り、「下手物」すなわち日用の品に自由な美を見出し、
それらを「民藝」と名付けた。
薄汚れた古布や、埃にまみれた陶磁器に感嘆し、
その美を世に提唱する三人の姿に驚かされるサチ。
佳き品々に満ちた柳家での暮らしと、
美を愛する人々との出会いを経て、
彼女自身もやがて「民藝」に魅せられていく。
百年前の京都で、新たな美「民藝」の世界を
切り開いた人々の情熱と輝きの日々を描く歴史長編。
