初めて出会った蔦屋重三郎はこれ♪ 篠田正浩監督 映画「写楽」出演:真田広之、フランキー堺 | 「月球儀」&「芭蕉座」  俳句を書くメゾソプラノ山本 掌のブログ

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第四句集『月球儀』
「月球儀」俳句を支柱とした山本 掌の個人誌。

「芭蕉座」は芭蕉「おくのほそ道」を舞台作品とする
うた・語り・作曲・ピアノのユニット。
    



俳句を金子兜太に師事。「海程」同人・現代俳句協会会員。

 

 

 

 

 

篠田正浩監督 映画「写楽」

 

大河ドラマ「べらぼう」は昨日最終回。

 

 

初めて蔦屋重三郎と出会ったのはこの映画「写楽」。

 

原作・脚色は敬愛の作家・皆川博子。

 

 

<写楽研究家>としても知られている

 

俳優・フランキー堺の念願の<写楽>の映画化。

 

企画総指揮をとり、その蔦屋重三郎を演じる。

 

その写楽は真田広之。

 

この「写楽」は映画館のスクリーンでもう一度、観たい♪

 

 

 

◆写楽は寛政6年から7年にかけて浮世絵界に突如として現れ、

およそ140種の役者絵と相撲絵を残して消えた。

謎の浮世絵師・写楽の、

霧に包まれた正体に迫るドラマ。

 

1995年公開

 

原作・脚色:皆川博子

監督:篠田正浩。

撮影:鈴木達夫、

音楽:武満徹。

 

95年度キネマ旬報ベストテン第5位。

松竹創業100年記念協賛作品。

 

 

 

映画🎬  「写楽」

 

◉寛政3年(1791年)、

舞台を見ていた大道芸人のおかんは稲荷町役者・「十郎兵衛」が

市川團十郎の上るハシゴに足を潰されて血を流しているのを発見。

役者として使いものにならなくなった彼を大道芸の道に引き込む。

「十郎兵衛」は「とんぼ」と呼ばれるようになる。

おかんたちと一緒に吉原界隈などに現れてはケチな商売をし、

歌舞伎小屋に出入りして書割りを描く手伝いをしていた。

◉山東京伝や喜多川歌麿といった人気浮世絵師を抱える版元の蔦屋重三郎は

京伝の描いた洒落本がお上のご禁令に触れ、手鎖50日の刑に服していた。

将来に不安を感じた「歌麿」は蔦屋を見限り、他の版元へ鞍替えする。

🌟蔦屋は起死回生を図ろうと幾五郎や鉄蔵などを使って役者絵に挑戦する。

ある日、鉄蔵が名もない男が描いたという絵を蔦屋に届ける。

上手ではないが、溢れかえる毒気に魅力を感じた蔦屋は

早速その絵の描き主・十郎兵衛を探し出し、役者絵を描くように説得を試みる。

🌟こうして謎の絵師・東洲斎写楽(幾五郎いわく「人を真似る楽しみ」)が誕生し、

世間や役者たちに反感を買いながらも一世風靡する。

◉歌麿はこの才能に敏感に反応し、自分の地位を危ぶみ、

謎の人物を探し、ようやく十郎兵衛であることを突き止める。

十郎兵衛を見た歌麿はたびたび吉原に

姿を現していた大道芸人であったことを思い出し、

しかも自分の贔屓(ひいき)の花魁・花里と

懇意であったことから嫉妬の炎を燃やす。

🌟二人を江戸から追放させようと画策。

「世の中は地獄の上の花火かな」と逃げる二人はすぐに追っ手に捕らえられ、

十郎兵衛は拷問を受け、花里は薄汚い女郎屋に売られてしまう。

◉寛政9年(1797年)、蔦屋の葬儀の日、

立派な行列や見物人の中に歌麿や幾五郎(十返舎一九)、鉄蔵(葛飾北斎)、

そして大道芸人に戻った十郎兵衛の姿があった。