門井慶喜『札幌誕生』河出書房新社 2025
北海道開拓の五つの物語。
幕末から大正にかけて、未知の土地・その極寒の地へわたり、
<北海道>を、近代都市・札幌を作った、
島義勇、内村鑑三、バチラー八重子、有島武郎、岡崎文吉
この五人にスポットを当てた物語!
まさに
<すべてはここからはじまった>
装丁:坂野公一
カバー・扉装画:草野 碧
本文挿画:佐久間真人
◆本の紹介(Amazonより)
幕末から昭和にかけて、未知の北海道で生きた、5人の男女。
いまだ北海道で人気の高い、初代開拓判官・島義勇、
新渡戸稲造らと札幌農学校(現・北海道大学)の2期生として学び、
のちに信仰を志した内村鑑三、
アイヌ民族の有力者の娘として生まれ、
のちにアイヌの同胞を鼓舞する歌集を出版したバチラー八重子、
流行作家と農場経営の二足の草鞋の果てに、
小作人たちのため自らの農地を解放した有島武郎、
暴れ川・石狩川の治水に取り組み、のちの「札幌」の発展の礎をきずいた岡崎文吉——
街に、人に、川に挑んだ、5人それぞれの開拓の物語を、
熱い筆致で描いた大型エンターテイメント!
【目次】
第一話 開拓判官──島義勇
ロシアへの砦/はじめての蝦夷地/維新/着工/かがり火
第二話 ビー・アンビシャス──内村鑑三
作文/上級生/薄野/夫人
第三話 人の世の星──バチラー八重子
箱庭/聖路加病院/養子/内気な猛獣/若きウタリに
第四話 流行作家──有島武郎
志望校/成功検査/「白樺」/宣言
第五話 ショートカット──岡崎文吉
蛇行の川/屯田兵/試練/岡崎式単床ブロック/選択
