桐野夏生『顔に降りかかる雨』講談社文庫 1996
この緊迫感、
このストーリー、
この息詰まるほど比類ない
桐野夏生のデビュー作にして、江戸川乱歩賞受賞作。
あらためて、凄いと唸っています♪
まさに桐野夏生の原点でしょうか。
◆ストーリー
親友の耀子が、曰く付きの1億を持って失踪した。
夫の自殺後、新宿の片隅で無為に暮らしていた村野ミロは、
共謀を疑われ、彼女の行方を追う。
大金を預けた成瀬時男は、暴力団上層部につながる暗い過去を持っている。
あらぬ疑いを受けた村野ミロは、成瀬と協力して解明に乗り出す。
二転三転する事件の真相は?
カバーデザイン:辰巳四郎
