田中泯『僕はずっと裸だった』工作舎 2011
前衛ダンサー 田中泯(たなかみん)の初エッセイ集。
映画「国宝」で日本舞踊「鷺娘」を踊る!?
衝撃でした。
暗黒舞踊・土方巽(ひじかたたつみ)を師と仰ぎ
今も私淑する田中泯さん。
バレエ・モダンダンスから1974年
裸体舞踊に挑み、国内外で独創的なダンサーへ。
「裸体舞踊は何も語らず、表現せず、
そして始まりも終わりもない」と泯さんは言う。
「寡黙の断片のような状態で、
地形・風景・状況のなかに
異物として存在」と。
「踊り・撮る」
田中泯を30年撮り続けた
写真家・岡田正人の壮絶な作品。
表紙・カバー・見返しなどなど
ダンサー田中泯を彫琢する。
<オドリ><カラダ>の根源・本質へ降り立ち、
書かれた言葉は一語一語が哲学的、詩的。
ダンサーによる身体論・舞踊論です。
くりかえし繰り返しひもときたい書。
敬愛する杉浦康平(グラフィックデザイナー)との対談も収録されて♪