凄艶にして華麗♪ 「昭和歌舞伎 女方小説集」網野菊・三島由紀夫・円地文子 中村哲夫編 | 「月球儀」&「芭蕉座」  俳句を書くメゾソプラノ山本 掌のブログ

「月球儀」&「芭蕉座」  俳句を書くメゾソプラノ山本 掌のブログ

第四句集『月球儀』
「月球儀」俳句を支柱とした山本 掌の個人誌。

「芭蕉座」は芭蕉「おくのほそ道」を舞台作品とする
うた・語り・作曲・ピアノのユニット。
    



俳句を金子兜太に師事。「海程」同人・現代俳句協会会員。

 

 

 

 

 

 

「昭和歌舞伎 女方小説」網野菊・三島由紀夫・円地文子

 

中村哲郎編 中公文庫 2025

 

 

凄艶にして華麗な女方♪

 

<歌舞伎において女性の役あるいはそれを勤める役者を指す「女方」。

 

世界中の演劇でも稀なこの女方を題材にとった小説を

 

「女方小説」と名づけて蒐めた初めての試み。>

 

中村哲郎編

 

<男の中にある女。女の中にある男。

 

一瞬、魔的な影がよぎる―> と中村哲郎氏。

 

 

網野菊「おもかげ」「楽屋」、

 

三島由紀夫「女方」、

 

円地文子「双面」「女形一代――七世瀬川菊之丞伝――」

 

 

<魔的な影がよぎる>

 

昭和の歌舞伎に、

 

網野・三島・円地の描いた女方のモデル・

 

六代中村屋歌右衛門(1917-2002)に

 

かろうじて間に合いました!?

 

 

三島と円地、ひさしぶりに読み返し、

 

ここにはなんと綺麗で豊潤な日本語があることか、と

 

あらためて感じいりました。

 

 

 

カバー写真:写楽「三代目瀬川菊之丞の田辺文蔵妻おしづ」

 

カバーデザイン:間村俊一