宮辻政夫『仁左衛門花実抄』法蔵館 2025年
あの仁左衛門丈のあたり役、
どのように役をとらえ、演じているか
13の役をとりあげて、
仁左衛門をくっきりと造型する著作。
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現代の名優、片岡仁左衛門の芸の特徴とは。
表現している人物像はどの点が独自なのか。
二枚目から色悪、神となる菅丞相まで、
代表的な13役を通して、芸の核心に迫る。
【目次】
序 章 役への姿勢<浮世又平、加古川本蔵>
第一章 『仮名手本忠臣蔵』(大星由良之助、加古川本蔵)
第二章 『義経千本桜』<渡海屋銀平実は新中納言知盛、啀みの権太>
第三章 関西歌舞伎の衰退と仁左衛門
第四章 『女殺油地獄』<河内屋与兵衛>
第五章 『菅原伝授手習鑑』<菅丞相>
第六章 『廓文章』<藤屋伊左衛門>
第七章 『平家女護島』<俊寛>
第八章 『一谷嫩軍記』<熊谷次郎直実、源義経>
第九章 『桜姫東文章』<釣鐘権助、清玄>
あとがき