昨日の兜太 「高崎兜太句会」2015年3月19日 10年前ですか・・・ | 「月球儀」&「芭蕉座」  俳句を書くメゾソプラノ山本 掌のブログ

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第四句集『月球儀』
「月球儀」俳句を支柱とした山本 掌の個人誌。

「芭蕉座」は芭蕉「おくのほそ道」を舞台作品とする
うた・語り・作曲・ピアノのユニット。
    



俳句を金子兜太に師事。「海程」同人・現代俳句協会会員。

 

 

 

 

 

 

 

「高崎兜太句会」2015年3月19日

 

10年になりますか・・・

 

句会のもようです♪

 

 

 

◆ひさびさの兜太句会。

兜太先生、部屋に入っていらしただけで拍手(笑)。
来月は金沢で講演(本人はおしゃべり、と)の帰りに
この兜太句会にみえた、とのこと。
おそるべき95歳(!?)


今日の句会で一番点を集めたのがこの句

   寒木瓜の赤の命は貰います

いいと採ったのが3人、問題句が4人。
評:寒木瓜の「赤」はエネルギーを感じさせる、
  「命は貰います」はどうか。
  ちょっと任侠を思わせる。

などなど。
兜太評は「赤」が<生>過ぎる、
詩的に昇華されていない、と。


  ゆき雪ゆき雪純白のその汚れ

これも問題句、ひとりとる。
評:「その汚れ」の読みは「よごれ」か「けがれ」か、
  それによりこの読みがかわってくる。


「ゆき雪ゆき雪」と披講は読んでいたが、
  「ゆき雪ゆき」「雪純白の」という読みではないか。
  
兜太評:「雪」がくどい。が、
     「ゆきゆき雪雪」という表記も考えられる。
     
     「雪」を全部漢字の表記にではどうか?」という質問には、
漢字だけだと眼に重くなる。


「<雪、そのものが(白く)汚れ>ている」と書きたかったのですが、
兜太「ひとつの逆説だな」。

この句わたしのですが、
はてどうしたものやら・・・


兜太先生、「これは最初から出直し」
「添削」でまったくちがう句になったり、
すべての句の講評で句会終了。

「上州の女性はにぎやかだな」と先生。
「元気になるぞ」

いえいえ、お元気なのは先生です♪