三島由紀夫生誕100年!
2025年1月14日がその日。
「新潮」2月は三島の大特集。
まずは平野啓一郎の講演。
平野はデビューのおり「三島由紀夫の再来」と言われ、
2023年に大著『三島由紀夫論』を上梓。
講演録「三島由紀夫の絶望の先へ」は読みごたえたっぷり。
『金閣寺』の編集者・菅原國隆への手紙、
この公開された書簡のなまなまいこと。
「三島由紀夫への手紙」は川本直ほか5人の作家。
「三島由紀夫の文」は三島作品の中から一文を27人が選ぶ。
ゴア・ヴィダル「三島の死」
横尾忠則「創造と礼節」
特集 生誕一〇〇周年 よみがえる三島由紀夫
【講演録】
◆三島由紀夫の絶望の先へ/平野啓一郎
なぜ彼は「天皇陛下万歳」を叫び、割腹自殺を選んだのか。
虚無の思想を克服するためのいくつかの問い。
【論考】
◆『金閣寺』担当編集者の葛藤――菅原國隆宛書簡を読む/井上隆史
「人間病」の構想が代表作へと結実するまで。
作家と編集者の蜜月を証立てる11通の手紙とその後の関係。
特別企画 1――三島由紀夫への手紙
◆拝啓、三島由紀夫/川本 直
◆私へ/九段理江
◆残された〈結び目〉の謎/佐藤 究
◆「文化の不満」をどう解消するか/島田雅彦
◆陳腐な死に方の陳腐でないあなたヘ/田中慎弥
◆別の「生を」/中村文則
特別企画 2――三島由紀夫の文
石井遊佳 石沢麻依 市川沙央 伊良刹那 上田岳弘 宇垣美里
大田ステファニー歓人 角幡唯介 黒田夏子 佐伯一麦 向坂くじら
杉本博司 鈴木涼美 先崎彰容 辻原 登 豊永浩平 永井みみ
長野まゆみ 乗代雄介 蓮實重彦 東出昌大 古川日出男
宮内悠介 村田沙耶香 森村泰昌 山田詠美 吉田大八
【随筆】
◆三島の死/ゴア・ヴィダル(川本 直・訳)
◆創造と礼節/横尾忠則