みつみつと<夜>が紡がれる!
群馬交響楽団第602回定期演奏会
指揮はデイヴィット・レイランド。
マーク・パドモアのブリテンの「ノクターン」は絶品!
パドモアのテノールの声はやわらかく、
詩への深い洞察からの、
内奥からの言葉が粒だっての歌唱は、
流れるように心身に染み入ってくる。
この時間が終わらなければ、いい・・・
「ノクターン(夜想曲)」は8曲からなり
詩はシェリー、テニスン、コールリッジ、ミドルトン、
ワーズワース、オーウェン、キーツ、シェイクスピア。
もうひとつのブリテン(詩:テニスン)
「真紅の花びらは眠りにつく」は日本初演。
後半は「シェエラザード」(千夜一夜物語)。
ソロ・コンマス伊藤文乃のヴァイオリン・ソロは
なんて切なくて、艶やかかこと。
たっぷりと<夜>を堪能したコンサート♪
指揮:デイヴィッド・レイランド
テノール:マーク・パドモア
群馬交響楽団
モーツァルト 《魔笛》 序曲
ブリテン 深紅の花びらは眠りにつく(日本初演)
ブリテン ノクターン
リムスキー=コルサコフ 《シェエラザード》
2024年10月19日(土)16時
◆指揮/デイヴィッド・レイランド
ベルギー出身。
モーツァルトの指揮に定評があり、注目される。
ザルツブルク・モー ツァルテウム管の副指揮者を経て、
2018年からフランス国立メス管(旧フランス国 立ロレーヌ管)と
ローザンヌ・シンフォニエッタの音楽監督を務めている。
また、 2020年にデュッセルドルフ響の「シューマン・ゲスト」、
2022年には韓国国立響の 音楽監督・首席指揮者に就任した。
ベルギー国立管や王立リエージュ・フィルなど自国のオーケストラと定期的に共演 するほか、
近年はトゥールーズ・キャピトル国立管、
スイス・ロマンド管、ライプツィヒ・ ゲヴァントハウス管、ベルリン・コンツェルトハウス管、
都響、京響、大阪フィルなどに も招かれている。
オペラにも積極的で、
ソウル、ジュネーヴ、アントワープ、ライプツィヒ、ベルリンなどで
モーツァルト《魔笛》《コジ・ファン・トゥッテ》《皇帝ティートの慈悲》などのほ か、
《フィデリオ》《カルメル派修道女の対話》《トスカ》《椿姫》
《エフゲニー・オ ネーギン》《ナブッコ》《サムソンとデリラ》《ホフマン物語》
《ファウスト》《真珠採り》《マハゴニー市の興亡》といった作品を指揮。
録音も多く、ゴダールの交響曲第2番やオーベールのオペラ《水の精》など、
演奏 機会が稀な作品のCDをリリースしている。
◆マーク・パドモア(テノール)
ロンドン生まれ。
深い洞察に富んだ解釈、確かな様式の把握、
流れるような自 然な歌唱は世界中で賞賛されており、
リサイタル、オペラ、現代音楽の各分野で 優れた才能を発揮している。
とりわけJ.S.バッハのオラトリオの演奏で定評があ り、
エヴァンゲリストとして、ピーター・セラーズ演出による
《マタイ受難曲》《ヨ ハネ受難曲》(ラトル指揮ベルリン・フィル)のベルリン、
ザルツブルク、ニュー ヨーク、ロンドン・プロムスでの公演に出演した。
コンサート活動にも積極的で、
バイエルン放送響、ベルリン・フィル、ウィーン・ フィル、
ニューヨーク・フィル、ロンドン響、ロイヤル・コンセルトヘボウ管、
パリ管 など、世界一流のオーケストラと共演。
オペラでは、ピーター・ブルック、ケイティ・ミッチェル、
デボラ・ワーナーら現代 屈指の演出家たちとコラボレーションを重ね、
モーツァルトやブリテンほか、バ ロックや現代のオペラにも数多く出演している。
世界各地でのリサイタルも絶賛を博し、
シューベルトの三大歌曲集の全曲演 奏をロンドン、パリ、
東京、ウィーン、ニューヨークなどで行い、
ベズイデンホウ ト、クーパー、ドレイク、フェルナー、ルイス、
内田光子ら優れたピアニストたちと 共演している。