もう、わくわく、どきどきが止まらない! 「パリの本屋さん」鹿島茂 中央公論新社 2024年刊 | 「月球儀」&「芭蕉座」  俳句を書くメゾソプラノ山本 掌のブログ

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第四句集『月球儀』
「月球儀」俳句を支柱とした山本 掌の個人誌。

「芭蕉座」は芭蕉「おくのほそ道」を舞台作品とする
うた・語り・作曲・ピアノのユニット。
    



俳句を金子兜太に師事。「海程」同人・現代俳句協会会員。

 

 

 

 

 

 

 

鹿島茂「パリの本屋さん」中央公論新社 2024年刊

 

もうわくわく、どきどきが止まらない!

 

 

博覧強記、フランス19世紀パリ史専門の著者が

 

紐解くパリ、なかでも研究のための資料(おおむね稀覯本)を

 

探求し、収集する古書店ことを核とした

 

四半世紀にわたるエッセイ60本がずらり。

 

 

パリが現在のように作り替えられた19世紀の前後のこと、

 

オペラ座、その壮麗な大階段や建物、

 

デパート、美術館、やカフェが

 

どのような意図でつくられたかを知るだけでも面白い。

 

そこから<論>がさらに興味をそそる。

 

 

ノートルダム大聖堂は<フランス人のみならず人類最古の共同幻想>と。

 

あの高村光太郎も「雨にうたるるカテドラル」と賛美の詩を書いている。

 

 

なによりも生き生きとした筆致で語られる、

 

建築から文学、芸術、ファッション、女性の生き方など、

 

なにか、知らない<パリ>の奥深くを旅しているよう。

 

 

もう一度パリに行ってみたい・・・