問題作?、意欲作? オペラ「ルサルカ」 @トゥールーズ・キャピトル劇場 BSプレミアム | 「月球儀」&「芭蕉座」  俳句を書くメゾソプラノ山本 掌のブログ

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第四句集『月球儀』
「月球儀」俳句を支柱とした山本 掌の個人誌。

「芭蕉座」は芭蕉「おくのほそ道」を舞台作品とする
うた・語り・作曲・ピアノのユニット。
    



俳句を金子兜太に師事。「海程」同人・現代俳句協会会員。

 

 


 

(演出ポーダのYouTubeからのTrailer)
 
 
 
 

オペラ 「ルサルカ」(三幕) ドボルザーク作曲



「水の精」をヒロインとした、

 

「人魚姫」「ウンディーウ」のオペラ版でしょうか。

 

苦みの利いていますが。

 

 

演出が主張しているオペラで、

 

演出家のポーダは美術・衣装・振付・照明も手掛けています。

 

 

水の精、ということで、

 

1幕、3幕は舞台の上に本水を使い、

 

その水のなかで歌手は歌い、演技をする。

 

時には水に飛び込む!?

 

その水も浅いところ、深いところがあり、

 

どれほど歌手に負担がかかるか、観ていて息苦しいほど。

 

そのステージ全体の水のためか、

 

声がくぐもって聴こえる・・・ような

 

 

そうした中で、ルサルカの父イサエフ役のヴォドニク

 

深々とした声のバス、堂々として容姿もふさわしい。

 

 

ストーリーの読み替えはなく、

 

「水」を表現する舞台。

 

2幕の宮廷のシーンの

 

王子・王女たちもじつに洒落たドレスで


男性は王子と同じ衣装と髪型、

 

女性は王女と同じ衣装と髪型で、

 

プロポーションも合わせているようで凝っています。

 

 

美術では巨大な両手がシンボリックな動きをして。

 

 

 

 



<出演>
 ルサルカ:アニタ・ハルティク [Anita Hartig, sop]


 王子:ピョートル・ブシェフスキ [Piotr Buszewski, ten]


 ヴォドニク(水の精):アレクセイ・イサエフ [Aleksei Isaev, bas]


 イェジババ(魔法使い):クレア・バーネット=ジョーンズ [Claire Barnett-Jones, mez]


 外国の王女:ベアトリス・ユリア=モンゾン [Béatrice Uria-Monzon, sop]



<合唱> トゥールーズ・キャピトル国立合唱団


<管弦楽> トゥールーズ・キャピトル国立管弦楽団


<指揮> フランク・ベアマン [Frank Beermann]


<演出・美術・衣装・振付・照明> ステファノ・ポーダ [Stefano Poda]



収録:2022年10月14・16日 トゥールーズ・キャピトル劇場(フランス)