―蘇った源氏物語 卓越した職人の技―
江戸版画の世界
「偽紫田舎源氏(にせむらさきいなかげんじ)は
江戸時代の大ベストセラー。
作者は柳亭種彦、
画は初代歌川国貞。
合巻は38篇、
上下全揃が複数あって、
その国貞の描写、版画の線の細かいこと、
文字と画のレイアウト、など
もう見どころ満載!
2024年2月24日(土)~3月3日(日)
(終わってしまいました)
◆展示の紹介(チラシ)
「合巻は江戸後期から明治初期に、
他国に比べ識字率の高い我が国の庶民に
大変親しまれた絵入り読み物です。
文章は変体仮名で書かれ、表紙・挿絵は一流の
絵師、彫師、摺師が腕を競い合って制作しました。
その中でも「偐紫田舎源氏」は最大のベストセラー、
老若男女に絶大な人気を得ていました。
明治以降、合巻を読めなくなったのです。
合巻を構成する一要素である表紙絵、文中の挿絵は紛れもない浮世絵です。
登場人物の仕草、化粧、髪形、カンザシ、着衣、帯、
持ち物、小道具、建具、家屋、庭の造作等、
江戸の庶民文化のエッセンスであり、人々の生活、願望そのものなのです。
初代歌川国貞の力作を改めてご覧いただきたいと存じます。」

