藤村実穂子 メゾ・ソプラノ・リサイタル
藤村実穂子、メゾ・ソプラノ・リサイタル、
2023年9月27日、東京文化会館小ホール催され、
クラッシック俱楽部での抜粋。
これほどの歌曲の深淵、真髄を歌うことができるのか!
聴くほどに感嘆が深まってくる・・・
このプログラムは、モーツァルトの「夕べの想い」で始められ、
マーラーの「さすらう若人の歌」、
ツェムリンスキーの「メーテルリンクの詩による6つの歌」、
細川俊夫の「2つの日本の子守唄」。
インタビューで「このプログラムは
<死>をテーマにしています。」と語られて。
藤村実穂子さんの歌唱は、
その詩の一語一語に、いのちを吹き込み
歌の表情・ニュアンスの変化のみごとなこと!
細川作品「五木の子守唄」の冒頭「おどま」、
この一音一音のたましいからの響き、
知らずのうちに滲んでくるものが・・・
そしてリーガーのピアノの素晴らしいこと!
藤村さんの歌唱に寄り添い、
じつに細やかな、
それでいて強靭なピアノは歌曲を知り尽くしている・・・と。
この歌唱、このピアノ、
歌曲の極北をかいまみた名演。
【曲目】
夕暮れの情緒(モーツァルト)
さすらう若者の歌 から(マーラー)
メーテルリンクの詩による6つの歌(ツェムリンスキー)
2つの日本の子守唄 (細川俊夫)
【演奏】
藤村実穂子(メゾ・ソプラノ)
ヴォルフラム・リーガー(ピアノ)
【収録】2023年9月27日 東京文化会館 小ホール