<歌うことは祈り> 藤村実穂子メゾソプラノリサイタル @クラシック俱楽部 | 「月球儀」&「芭蕉座」  俳句を書くメゾソプラノ山本 掌のブログ

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第四句集『月球儀』
「月球儀」俳句を支柱とした山本 掌の個人誌。

「芭蕉座」は芭蕉「おくのほそ道」を舞台作品とする
うた・語り・作曲・ピアノのユニット。
    



俳句を金子兜太に師事。「海程」同人・現代俳句協会会員。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

藤村実穂子 メゾ・ソプラノ・リサイタル

 
藤村実穂子、メゾ・ソプラノ・リサイタル、
 
2023年9月27日、東京文化会館小ホール催され、
 
クラッシック俱楽部での抜粋。
 
 
これほどの歌曲の深淵、真髄を歌うことができるのか!
 
聴くほどに感嘆が深まってくる・・・
 
 
 
このプログラムは、モーツァルトの「夕べの想い」で始められ、
 
マーラーの「さすらう若人の歌」、
 
ツェムリンスキーの「メーテルリンクの詩による6つの歌」、
 
細川俊夫の「2つの日本の子守唄」。
 
 
 
インタビューで「このプログラムは
 
<死>をテーマにしています。」と語られて。
 
 
 藤村実穂子さんの歌唱は、
 
その詩の一語一語に、いのちを吹き込み
 
歌の表情・ニュアンスの変化のみごとなこと!
 
 
細川作品「五木の子守唄」の冒頭「おどま」、
 
この一音一音のたましいからの響き、
 
知らずのうちに滲んでくるものが・・・
 
 
そしてリーガーのピアノの素晴らしいこと!
 
藤村さんの歌唱に寄り添い、
 
じつに細やかな、
 
それでいて強靭なピアノは歌曲を知り尽くしている・・・と。

 
この歌唱、このピアノ、
 
歌曲の極北をかいまみた名演。
 
 
 

 

 【曲目】

 

    夕暮れの情緒(モーツァルト) 

    さすらう若者の歌 から(マーラー) 

    メーテルリンクの詩による6つの歌(ツェムリンスキー)

 

   2つの日本の子守唄 (細川俊夫) 

    

 

 【演奏】

   藤村実穂子(メゾ・ソプラノ) 

 

     ヴォルフラム・リーガー(ピアノ) 

 

 

 【収録】2023年9月27日 東京文化会館 小ホール