凍蝶・いてちょう 蝶凍てて荒けき眠り身をよぎり 掌 ◆凍蝶・凍蝶つる・冬の蝶・越年蝶(おつねんちょう) 冬の見かける蝶の意で、種類を特定したわけではないが、 冬に入ったばかりのころは、 蜆蝶や紋白蝶、または紋黄蝶などしばしば見かけることがある。 鮮やかで、かつ静かな眺めである。 なお、 越年蝶は紋黄蝶が早春いち早くあらわれるため付けられた名前で、 実際はこれも一般の蝶とおなじように、蛹で越年するという。 冬の季語。 飯田竜太・講談社 俳句代歳時記