青柳いづみこ「パリの音楽サロン ベルエポックから狂乱の時代まで」岩波新書 2023年刊 | 「月球儀」&「芭蕉座」  俳句を書くメゾソプラノ山本 掌のブログ

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第四句集『月球儀』
「月球儀」俳句を支柱とした山本 掌の個人誌。

「芭蕉座」は芭蕉「おくのほそ道」を舞台作品とする
うた・語り・作曲・ピアノのユニット。
    



俳句を金子兜太に師事。「海程」同人・現代俳句協会会員。

 

 

 

 

 

 

 

 

青柳いづみこ「パリの音楽サロン」 2023年 岩波新書

   ーーベルエポックから狂乱の時代まで

 

 

「パリのサロン」はこうしたものだったのか!?

 

貴族やブルジョアの女主人が主宰する

 

趣味や嗜好の「場」、と思っていましたが、

 

19世紀の無名の芸術家の登竜門が

 

<サロン>だったのですね。

 

その女主人みずからピアノを弾き、

 

若き芸術家・音楽家を

 

他のジャンルの人々との交流の<場>にする。

 

さらにコンサートを企画し、開催し、資金を援助する!

 

 

どの貴族夫人のサロンから、

 

どのように音楽家として立っていったか、

 

ショパン、フォーレ、ドビュッシー、サティ、コクトー…、

 

ピアニスト青柳いづみこさんは<パリの音楽サロン>の

 

その場にいるかのように筆致は熱気をおびて。

 

 

 

 

青柳いづみこ「パリの音楽サロン ベルエポックから狂乱の時代まで」(岩波新書)

はじめに サロンという登竜門

Ⅰ 団扇と婦人
Ⅱ シャルル・クロ
Ⅲ ニコレ街一四番地
Ⅳ ポーリーヌ・ヴィアルド
Ⅴ ガブリエル・フォーレとサロン
Ⅵ ドビュッシーとサロン
Ⅶ サン=マルソー夫人
Ⅷ オギュスタ・オルメスとジュディット・ゴーティエ
Ⅸ ポリニャック大公妃
Ⅹ グレフュール伯爵夫人

ⅩⅠ ルメール夫人とプルースト
ⅩⅡ 六人組誕生
ⅩⅢ ジャーヌ・バトリ
ⅩⅣ 旧時代と新時代のメセナ ココ・シャネルとミシア・セール
ⅩⅤ ヴァランティーヌ・グロス
ⅩⅥ サティとマン・レイとダダイスム

 

 

 

◆本の紹介

 

今日のコンクールのように、19世紀後半、

芸術家たちはサロンから世へ出て行った。

そしてサロンは、音楽と文学、絵画などジャンルを超えた若い芸術家たちが

才能を響かせ合い新しい芸術を創造する舞台でもあった。

パリを舞台に若い芸術家たちの交流を描く。