「永遠の花」蜷川実花写真集  小学館 2006年刊 | 「月球儀」&「芭蕉座」  俳句を書くメゾソプラノ山本 掌のブログ

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第四句集『月球儀』
「月球儀」俳句を支柱とした山本 掌の個人誌。

「芭蕉座」は芭蕉「おくのほそ道」を舞台作品とする
うた・語り・作曲・ピアノのユニット。
    



俳句を金子兜太に師事。「海程」同人・現代俳句協会会員。

 

 

 

 

 

 

 

 

蜷川実花「永遠の花」 小学館 2006年刊

 

 

<暴力的な色彩

 

非現実的な青空

 

そして、死>

 

この扉にある言葉がこの写真集を言い尽くしている。

 

 

蜷川実花が、埋葬された土に刺されている造花に

 

初めて出会ったのが2000年。

 

 

墓地に手向けられた<造花>。

 


メキシコ、グアム、サイパンなどでは、


「死者を弔うのに、照りつける太陽に、

 

生花では保たないので造花を使う。」とか。


その青空、強い太陽光線に

 

原色の造花のアップが

 

ぐいぐいと視ているものに迫り、

 

彼岸と此岸の境すら曖昧になってくるような・・・

 


うつくしく、そして重たい写真集。