イサム・ノグチ
「美の巨人」昨日11月4日、ご覧になりましたか?
和紙をとおしたやわらかい灯り、
このAKARIに魅かれて、
もう50年くらい使っています♪
このあかりについてイサム・ノグチは
「僕は自分の作品に『AKARI』と名づけました。ちょうちんとは呼ばずに。
太陽の光や月の光を部屋に入れようという意味から
『明かり』という言葉ができ、
漢字も日と月とで出来ています。
近代化した生活にとって、自然光に近い照明は憧れであり、
和紙を透かしてくる明かりは、
ほどよく光を分散させて部屋全体に柔らかい光を流してくれる。
“AKARI”は光そのものが彫刻であり、陰のない彫刻作品なのです。」と。
イサム・ノグチの大展覧会が催された
2018年、オペラシティへ。
そのおりのブログをどうぞ。
「イサム・ノグチ 彫刻から身体・庭へ」展、
観たのは3年、2018年でした。
じつに充実した展示で、
イサム・ノグチという多面体を堪能!
東京オペラシティ アートギャラリー。
イサム・ノグチ (1904~1988)は
日本人の詩人の父親(野口米次郎)と
アメリカ人の母親のもと、アメリカに生まれる。
彫刻、舞台美術、家具、照明器具などのデザイン、
陶芸、庭、ランドスケープ・デザインを手がけています。
会場にはいるとドーンと巨大な水墨のドローイング。
北京に滞在中に水墨を学び、その折の作品が8点。
その墨の線が自在に走り、のびやかなこと。
モダンダンスのマーサ・グラハムの舞台装置、
衣装もデザインしています。
そのマーサ・グラハムのモダンダンスの映像が流れていて、
装置の大きさやどのような作品であったか、
観ることができました。
照明の「あかり」の部屋。
この提灯、光の彫刻といわれています。
半径2メートルもある巨大なものも展示されて。
うちではもう数十年この「あかり」を使っています。
子供のための遊具デザインや、庭、ランドスケープは
デザイン画、模型、映像で。
「チェイス・マンハッタン銀行プラザのための沈床園」など
静寂をたたえ、ゆるぎない。
圧巻なのが、石の彫刻。
自然から見出した<石>や<岩>、
その嶮しい肌合い、
厳粛なたたずまい、
すざまじい存在感。
「アーケイック」「無題」など惹きこまれて・・・
イサム・ノグチのじつに多様な活動、
圧倒的な作品群。
見ごたえがありました。
チラシにはこう紹介されています。
<若き日に北京で書いた毛筆による身体ドローイング、
モダンダンスの開拓者、マーサ・グラハムのための舞台装置、
日本で製作された陶芸品や光の彫刻「あかり」のデザイン、
さらには、ランドスケープに関わる模型・資料・動画、
そして晩年のなまで、多様な作品を通して、
「異文化の融合」や「生活と環境の一体化」>