「脚注 吉増剛造による吉増剛造による吉増剛造」展
今回は「吉増剛造×萩原朔美 映像往復便」を
ゆっくり、じっくりと観ました。
往復書簡ならぬ<映像>でのやりとり、
吉増さんは『gozoCiné』と名付けた
連作短編映像作品を2006年から制作して、
朔太郎の故郷前橋や利根川も作品化され、
この展示にも上映されています。
前橋文学館館長で、映像作家の萩原朔美との、
映像のやり取りは
2023年6月10日から8月8日まで。
石が宙に浮かぶ!
朔美さんからの「利根川の河原で石を投げた映像を逆再生」したもの、
分かっていても、意外な驚き!?
石がみずからの意思で空へ飛び出したような・・・
その不可思議。
それを見て吉増さんは言う
「瞬間に浮かび上がってくるものを下から捕まえなくてはならない」
吉増さんは北海道から、沖縄から、発信して。
その映像、イメージから次の作品へ。
映像そのものが語り合う、
そのゆらめき、
そのにじみ、
稀有な時間や空間が生け捕られて
まさに<往復便>!
「脚注 吉増剛造による吉増剛造による吉増剛造」は
9月10日、この日曜まで♪
◆吉増剛造展の紹介
結局のところ、吉増剛造とは何者なのか 詩人からの応答を聞け!
(現代ビジネス編集部,吉増 剛造) | 現代新書 | 講談社(1/4) (gendai.media)
◆吉増剛造インタビュー
84歳・吉増剛造が思う、スマホとパソコンは言葉をどう変えたのか
(現代ビジネス編集部,吉増 剛造) | 現代新書 | 講談社(1/4) (gendai.media)
◆吉増剛造(よします ごうぞう)
1939年東京生まれ。詩人。
現代日本を代表する先鋭的な詩人として、国際的に高い評価を受けている。
美術雑誌の編集者としての短いサラリーマン生活を経て、詩作に専念。
1964年、第一詩集『出発』(新芸術社)を出版。
『黄金詩篇』(思潮社、高見順賞受賞)などの初期作品では
切迫感あふれる詩風で詩壇を席巻。
中期以降はポリフォニー的構造の独特の文体を駆使し、
「ことば」の多様な可能性を探求している。
詩の朗読パフォーマンスの先駆者の一人で海外でも積極的に朗読ライブを開催。
