<萩原朔太郎を朗読する> 5月19日(金) 14時~ @高崎コアホール | 「月球儀」&「芭蕉座」  俳句を書くメゾソプラノ山本 掌のブログ

「月球儀」&「芭蕉座」  俳句を書くメゾソプラノ山本 掌のブログ

第四句集『月球儀』
「月球儀」俳句を支柱とした山本 掌の個人誌。

「芭蕉座」は芭蕉「おくのほそ道」を舞台作品とする
うた・語り・作曲・ピアノのユニット。
    



俳句を金子兜太に師事。「海程」同人・現代俳句協会会員。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

[旅上」、朔太郎の初期作品(純情小曲集)

 

広まっている詩ではないでしょうか。

 

「ふらんすへゆきたし」

 

あるいは「せめて新しき背広を着て」を

 

ご存知ではないでしょうか?

 

 

「弾むような季節感」、

 

そして「青春期の心の瑞々しさがあり、爽やか」と

 

中村稔さんは『萩原朔太郎論』で書いておられます。

 

 

 

 

旅上

 

 

ふらんすへ行きたしと思えども

 

ふらんすはあまりに遠し

 

せめては新しき背広をきて

 

きままなる旅にいでてみん。

 

汽車が山道をゆくとき

 

みづいろの窓によりかかりて

 

われひとりうれしきことをおもはむ

 

五月の朝のしののめ

 

うら若草のもえいづる心まかせに。