充実の萩原朔太郎忌! 北村薫さんの朔太郎への愛&リーディングシアター♪ | 「月球儀」&「芭蕉座」  俳句を書くメゾソプラノ山本 掌のブログ

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第四句集『月球儀』
「月球儀」俳句を支柱とした山本 掌の個人誌。

「芭蕉座」は芭蕉「おくのほそ道」を舞台作品とする
うた・語り・作曲・ピアノのユニット。
    



俳句を金子兜太に師事。「海程」同人・現代俳句協会会員。

 

 

 

 

 

 

 

 

                     第51回萩原朔太郎忌、

 

                    とても充実して、心地よい高揚感に♪

 

 

第1部の北村薫さんの朔太郎への愛、

 

「謎」をまず見つける、それへのまなざしを話される。

 

やわらかな語り口で話される言葉が

 

しずかな驚きをもって、

 

まるで「水」のようにすっと心身に入ってきます♪

 

 

「蛙の死」、朔太郎との出会いはこの詩。中学1年。

 

堀辰雄からジャンコクトーへ、

 

萩原葉子(小説家 朔太郎長女)の「置時計」のエッセイ、

 

事実と葉子さんにとっての真実について、

 

などなどそれからそれへと豊富な話題はつきない。

 

 

そうそう、北村さんのテーブルには山のような本、本、本。

 

そこからサッと取り出されて、語られる。

 

もっと、もっと聴いていたい、そんな時間でした。

 

 

 

2部はリーディングシアター「彼が青猫だった頃」

 

詩集『青猫』『蝶を夢む』刊行100年、

 

そこからのモティーフを栗原飛雄馬さんによる書き下ろし作。

 

印象深かったのは柳沢美千代(声優)の

 

朔太郎「遺伝」の朗読!

 

詩の地の芯のあるおちついた声、

 

犬の吠える「のをあある とをあある やわあ」、

 

この3回のオノマトペをニュアンスをかえて、

 

子供とお母さんの会話、

 

くっきりと立ち上がって、素晴らしい!

 

 

ひとつひとつの言葉が、

 

耀きをしたたらせる、そんな時間でした♪