第51回萩原朔太郎忌、
とても充実して、心地よい高揚感に♪
第1部の北村薫さんの朔太郎への愛、
「謎」をまず見つける、それへのまなざしを話される。
やわらかな語り口で話される言葉が
しずかな驚きをもって、
まるで「水」のようにすっと心身に入ってきます♪
「蛙の死」、朔太郎との出会いはこの詩。中学1年。
堀辰雄からジャンコクトーへ、
萩原葉子(小説家 朔太郎長女)の「置時計」のエッセイ、
事実と葉子さんにとっての真実について、
などなどそれからそれへと豊富な話題はつきない。
そうそう、北村さんのテーブルには山のような本、本、本。
そこからサッと取り出されて、語られる。
もっと、もっと聴いていたい、そんな時間でした。
2部はリーディングシアター「彼が青猫だった頃」
詩集『青猫』『蝶を夢む』刊行100年、
そこからのモティーフを栗原飛雄馬さんによる書き下ろし作。
印象深かったのは柳沢美千代(声優)の
朔太郎「遺伝」の朗読!
詩の地の芯のあるおちついた声、
犬の吠える「のをあある とをあある やわあ」、
この3回のオノマトペをニュアンスをかえて、
子供とお母さんの会話、
くっきりと立ち上がって、素晴らしい!
ひとつひとつの言葉が、
耀きをしたたらせる、そんな時間でした♪