能楽師・安田登さん<「旅をする能」 異界を旅するワキ>の講演&「夢十夜」を実演!  | 「月球儀」&「芭蕉座」  俳句を書くメゾソプラノ山本 掌のブログ

「月球儀」&「芭蕉座」  俳句を書くメゾソプラノ山本 掌のブログ

第四句集『月球儀』
「月球儀」俳句を支柱とした山本 掌の個人誌。

「芭蕉座」は芭蕉「おくのほそ道」を舞台作品とする
うた・語り・作曲・ピアノのユニット。
    



俳句を金子兜太に師事。「海程」同人・現代俳句協会会員。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

<「旅する能」異界を旅するワキ>

 

能楽師・安田登さんの講演へ♪

 

 

まずは「歌枕」と「道行」。

 

 

「日本にある「歌枕」は物語を宿した土地。

 

そこに足を踏み入れると、

 

隠されていた物語がわらわらと湧出してくる。

 

そんな歌枕を辿る旅をするのが能のワキです」と

 

安田さんは話される。

 

「土地に眠っていた思い出は

 

ワキによって目覚め、シテとなる」

 

その現世と霊・異界とを結びつけるのがワキ。

 

ワキとはその端緒をひらき、

 

<全身全霊で霊の思いを聴く>それがワキ、

 

そんな「あわい」の存在である、と言われる。

 

 

そして能『定家』を読み解かれる。

 

 

たっぷりとしたお話しに身を乗り出して聴いていると

 

「では、夏目漱石『夢十夜』の第三話を」と

 

会場を暗くして、演じられる。

 

そのひと呼吸で、会場がピンと張りつめた空間へ。

 

マイクをはずされ、

 

鍛えあげられた

 

自在な<声>を堪能。

 

青坊主、その父が立体的に立ち現れてくる!

 

<夢>が身体をもってくる!

 

 

『おくのほそ道』もとりあげられ予定でしたが、

 

もう時間いっぱいなのが、残念。

 

 

主催:高崎能を楽しむ会

 

会場:高崎たまごホール 

 

 

◆安田登 下掛宝生流ワキ方能楽師

 

1956年生まれ。能の公演に出演。

 

神話『イナンオの冥界下り』での欧州公演、

 

『天守物語(泉鏡花)』など

 

能・音楽・朗読を融合させた舞台を数多く創作・出演。

 

100分de名著『平家物語』『太平記』講師・朗読

 

著書多数。関西大学特任教授。

 

 

 

 http://watowa.net/takasaki_noh/