<幻>のオペラ「シッラ」ヘンデル作曲
ついに日本初演、いえ世界初演出となるこの公演。
神奈川県立音楽堂で2022年10月上演されました。
過去のチラシでおわかりかと思いますが、
2020年公演3日前にコロナ禍で中止に。
そのときの指揮、オーケストラ、キャスト、スタッフが
ふたたび集結しての上演。
プレミアムシアターで観ることができました。
ビオンディ指揮&エウローパ・ガランテ
彌勒忠史演出、
tamako☆美術、友好まり子衣裳、稲葉直人照明
ビオンディはヴァイオリンを弾き、
エウローパ・ガランテを振る。
その古楽の音(ね)が、まさに妙音。
カウンターテナーでなく女声が大活躍。
ソプラノをはじめとし、
ズボン役(男役)のメゾソプラノ、コントラルトの音色が、
このバロックオペラを燦然と輝かす!
世界各国からの歌手たち、
その絢爛たる声を聴くだけでも一興。
タイトルロールのシッラ(ソニア・プリナ)は
歌舞伎の悪役の青隈(あおぐま)が顔によくのって、
その豪快な衣装とあわせ見事な出来栄え。
女性は華やかな振袖、帯にドレスのように長く裾をひいた衣装。
そう、この舞台はシンプルで、
赤い鳥居や注連縄を思わせる美術がじつに印象的。
初めて観たバロックオペラ「シッラ」、
強烈な存在感をもって迫ってきました。
【出演】
ソニア・プリナ(コントラルト/ローマの執政官シッラ)
ヒラリー・サマーズ(コントラルト/ローマの騎士クラウディオ)
スンヘ・イム(ソプラノ/シッラの妻メテッラ)
ヴィヴィカ・ジュノー(メゾソプラノ/ローマの護民官レピド)
ロベルタ・インヴェルニッツィ(ソプラノ/レピドの妻フラヴィア)
フランチェスカ・ロンバルディ・マッズーリ(ソプラノ/シッラの副官の娘チェリア)
ミヒャエル・ボルス(バス/神)
七人の主演歌手
【演出】彌勒忠史
【美術】tamako
【衣裳】友好まり子
【照明】稲葉直人(ASG)
【台本・字幕翻訳】本谷麻子
【舞台監督】大澤裕(ザ・スタッフ)