オペラ「曾根崎心中」、ただいま上演中! 入野義朗:作曲 野澤美香:演出 @東京文化会館小ホール | 「月球儀」&「芭蕉座」  俳句を書くメゾソプラノ山本 掌のブログ

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第四句集『月球儀』
「月球儀」俳句を支柱とした山本 掌の個人誌。

「芭蕉座」は芭蕉「おくのほそ道」を舞台作品とする
うた・語り・作曲・ピアノのユニット。
    



俳句を金子兜太に師事。「海程」同人・現代俳句協会会員。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                    此の世のなごり夜もなごり。

 

               死にに行く身をたとふればあだしが原の道の霜。

 

 

 

 

「入野義朗生誕100+1年記念コンサート」

 

は最晩年の大作、室内オペラ「曽根崎心中」。

 

演出の野澤美香はこう語る。

 

<現代音楽と日本の古典人形浄瑠璃との接点において構想・作曲され、

 

没年に初演された室内オペラ「曽根崎心中」は、

 

入野が “伝統“ に正面から対峙した渾身の音楽表現である。>

 

<脈打つ創作意欲にあふれる本作に対し入野義朗は

 


『伝統となりうるものは、

 

常にその時代の前衛でなくてはならないと思う。

 

[中略] “新しさ“ さえもないような作品が

 

創作の名に値するはずがないのである』と。

 

   (入野義朗「創作オペラの可能性について」1980)