新作、30句「ゆめを狩る」をまとめました。
<第4回 金子兜太賞>の
選考の経緯が「海原」11月号に
36ページの大特集となって掲載されています。
それもかなり小さな活字なので、
もうもう充実しています。
選考座談会は21ページにわたっており、
編集長堀之内長一さんの言葉
「ここまで徹底的に作品を読み込み、
選考委員それぞれの俳句観をぶつけあい、
その成果を披露する」まさに、これです。
本賞 望月士郎「ポスト・ヒロシマ」
奨励賞 ナカムラ薫「砂の星」
三浦静佳「鄙の鼓動」
山本掌「ゆめを狩る」の山中葛子評では
「独自な言語空間を展開させ」
白馬よかすみの海を駆けて来よ
おんばさら獅子富貴よ化のむつむ夜
ぼうたんの骨軋むまでひらききる
蝶凍てて矩形の空に鉄を組む
と句をあげ、「言問いのような、オペラのような
ドラマティックな美しい言葉があふれて」と言われる。
「ボードレール、ランボー、日本では萩原朔太郎等の
象徴派を思う表現へのチャレンジ」。
そして「<海原>の俳句を広やかにふくらませていることの見事さです。
私はそのために今日選考会にきたの、と言いたいぐらい」
と評してくださいました。
もうもって瞑すべし、です。