『皆川博子随筆精華 Ⅲ』刊行されました!
『書物の森を旅して Ⅰ』『書物の森への招待 Ⅱ』に続く
第三弾は『書物の森の思い出』河出書房新社。
皆川博子さん「エッセイは苦手なのよ~」とおっしゃっている由。
五十年「物語」を紡ぐ方も、
折々に書かれたエッセイが埋もれていて、
それを丁寧に<発掘>した熱心な編集者と
編者によりこの書物に。
皆川博子のエッセイという沃野を読むことのできる幸せ♪
編者:日下三蔵
うつくしい装画はあわい<緑>。
墨絵にほのかに彩をのせたよう。
その装幀は端正で綺麗。
装画・挿画:新倉章子
装幀:柳川貴代
本の紹介はこちら
幼少期の追憶、戦禍の子供たちと『死の泉』のこと、
歌舞伎あれこれ、週間日記に、執筆の秘密
――自伝エッセイ、身辺雑記連載など68の名品を収録した、
小説の女王の随筆集、待望の第三弾。
第一部 季(とき)のかよい路かるたとりヨデの話
霊媒の季節
手の勘、人間の勘
時代の歌
季のかよい路
医学と超能力と迷犬ファラオ
時のかたち
テンプルちゃん
梅雨時の花
楽しい授業
絵と
私
お焦げのお結び
ねえやお握り
電車の切符
わっと煮立ったら
Age15 この年、世界が倒立した
国敗(やぶ)れて七十年
過ぎ去りしもの 懐かし 哀し
第二部 舞台(いた)つ記(き)
舞台つ記
確率二分の一の一のスリルの連続
新鮮なスターの出現だった
若い世代は〈無意味〉を突き抜ける?
「女たちのジハード」(朋友)――芝居になった篠田節子さんの作品
『魔王』その聖と悪
究極の戦争映画わたしの映画
スタア ジェイムス・メイスン
感傷と抒情のデュヴィヴィエ 『にんじん』アラン島に生きる
第三部 アリスのお茶会J・グリーンの『閉ざされた庭』
血糊の挑発
凄艶の美――
絵金(えきん) 土佐が生んだ「血赤」の絵師絵金 土佐が生んだ「血赤」の絵師
童女変相
少し、ずれたところで
ありがとう、フミさん
奔放に、そして緻密に
生きるのはつらい 子供でも――ジュリアン・グリーン著『閉ざされた庭』
嗚呼、少年
「夏」から「冬」へ
風太郎ミステリの魅力
風や吹けかし
人間の歳月が刻む幻
影城の時代
酔いどれ船――東京・三軒茶屋 ある古本屋
清冽な真水
時のない時間
日本ミステリー文学大賞受賞の言葉
こういうのが読みたかった
わたしの好きな泡坂作品ベスト3
空想書店 偏愛する幻想文学限定
日本推理作家協会70周年記念エッセイ
アリスのお茶会
第四部 ビールが飲みたい
親はあっても......
私のアキレス腱
ドッキリ電話
マイ・ヘルス
自慢じゃないけど、まるで自慢
入院とワープロ眠りから、はじまる
ドイツびいき
ビールが飲みたい
音楽
週間日記
よむサラダ
プロ
ムナード
あれを切り抜けたんだから
折焚骨記(おりたくほねのき)
あとがき
編者解説 日下三蔵