「あなたの詩をよむのは
香水のにほひをかぐような気もちがする。」
こう書いたのは萩原朔太郎。
「薔薇の詩人」大手拓次(1887~1934年)は
群馬県安中市磯部の出身。
「すべてのものをすてて、わたしはよみがえる 大手拓次展」
「薔薇の詩人・大手拓次」に再び会いに行ってきました。
この画像のように<薔薇>がすべてを物語る、
インスタレーション、そんな展示。
吹き抜けにはシーツにくるまれた病院の寝台。
そのシーツには拓次の詩、
寝台、足元には真っ赤な薔薇の花やはなびらが散って。
階段のてすりには薔薇の花が飾られ、
天井から薔薇色の詩書かれた柱が
大きさ、長さをかえて、あまたつられ、
拓次の世界を形象して。
幼少期に父母が他界。
フランス象徴主義の詩人、ボードレールの影響を受け、
結核により46歳で死去するま独身。
詩人にはめずらしく小林商店(現ライオン株式会社)に
20年、広告文案(コピーライター)として勤務。
詩集『藍色の蟇』は没後、
親友逸見亮の編集により刊行。
詩画集『蛇の花嫁』、
訳詩集『異国の香』、『詩と日記』
萩原朔太郎から拓次へ宛てた書簡など
貴重な資料約220点を展示されて。
9月19日(月・祝)まで