薔薇の詩人「大手拓次展 すべてのものをすてて、わたしはよみがえる」 @前橋文学館 | 「月球儀」&「芭蕉座」  俳句を書くメゾソプラノ山本 掌のブログ

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第四句集『月球儀』
「月球儀」俳句を支柱とした山本 掌の個人誌。

「芭蕉座」は芭蕉「おくのほそ道」を舞台作品とする
うた・語り・作曲・ピアノのユニット。
    



俳句を金子兜太に師事。「海程」同人・現代俳句協会会員。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あなたの詩をよむのは

 

香水のにほひをかぐような気もちがする。」

 

こう書いたのは萩原朔太郎。

 

「薔薇の詩人」大手拓次(1887~1934年)は

 

群馬県安中市磯部の出身。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「すべてのものをすてて、わたしはよみがえる 大手拓次展」

 

「薔薇の詩人・大手拓次」に再び会いに行ってきました。

 

 

 

この画像のように<薔薇>がすべてを物語る、

 

インスタレーション、そんな展示。

 

 

吹き抜けにはシーツにくるまれた病院の寝台。

 

そのシーツには拓次の詩、

 

寝台、足元には真っ赤な薔薇の花やはなびらが散って。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

階段のてすりには薔薇の花が飾られ、

 

天井から薔薇色の詩書かれた柱が


大きさ、長さをかえて、あまたつられ、

 

拓次の世界を形象して。

 

 

 

幼少期に父母が他界。

 

フランス象徴主義の詩人、ボードレールの影響を受け、

 

結核により46歳で死去するま独身。

 

詩人にはめずらしく小林商店(現ライオン株式会社)に

 

20年、広告文案(コピーライター)として勤務。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

詩集『藍色の蟇』は没後、

 

親友逸見亮の編集により刊行。

 

詩画集『蛇の花嫁』、

 

訳詩集『異国の香』、『詩と日記』

 

 

 

萩原朔太郎から拓次へ宛てた書簡など

 

貴重な資料約220点を展示されて。

 

9月19日(月・祝)まで