オペラ「リゴレット」湖上の巨大なステージ! ブレゲンツ音楽祭2019 | 「月球儀」&「芭蕉座」  俳句を書くメゾソプラノ山本 掌のブログ

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第四句集『月球儀』
「月球儀」俳句を支柱とした山本 掌の個人誌。

「芭蕉座」は芭蕉「おくのほそ道」を舞台作品とする
うた・語り・作曲・ピアノのユニット。
    



俳句を金子兜太に師事。「海程」同人・現代俳句協会会員。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ブレゲンツ音楽祭2019

 

オペラ「リゴレット」録画で観ました。

 

 

なんという巨大なステージ!

 

このピエロ、クレーンで動かしますが

 

顔や手と出演者を比べてみてください。

 

 

 



 

 


 



 

 

この舞台ではサーカス団への読み替えになっています。

 

それを象徴するのは巨大なピエロ。

 

この舞台装置がじつに巧みに動き、

 

顔も眼も表情豊か、

 

手もこまやか。

 

眼球がえぐられ、鼻がそがれ、

 

どんどんと崩れてゆく・・・

 

リゴレット本人を象徴しているよう。

 

この美術・装置がなにしろ圧巻。

 

 

この巨大なステージ、

 

合唱やパフォーマーもじつにカラフルな衣装で、

 

宙に浮き、水に飛び込む。

 

アクションなども、すべてが派手。

 

 

その背景の夕焼けから夜への移行、

 

なんて美しいでしょう。

 

 

ジルダはM・プティ。

 

あのアリア「カーロ・ノーメ」を

 

気球から身を乗り出し、コロラトゥーラを歌う!?

 

アリアが終わると宙吊る移動。

 

オペラ歌手もここまで身を張るの(⁉)。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

リゴレットはV.ストヤノフ。

 

ピエロです。顔も白塗り。

 

演技と歌唱の表現力がすばらしく、

 

この大掛かりな舞台で、

 

<ドラマ>を立ち上がらせました。

 

 

  マントヴァ公爵はS.コステロ。

 

猛獣使い。あざやかな赤とピンクの衣装。

 

第三幕アリア 「女心の歌」で、

 

伸びやかなテノールを聴かせました。

 

 

スパラフチレはM.シェベシュチェーン。

 

不気味な骸骨の衣装、その演技。

 

そうそう、あの嵐の場では本水が滝のように降って。

 

 

ブレゲンツの夏の夜のオペラを楽しみました。

 

 

 

リゴレット:ウラディーミル・ストヤノフ
ジルダ:メリッサ・プティ
マントヴァ公爵:スティーヴン・コステロ
スパラフチーレ:ゴデミクローシュ・セベスティエン
マッダレーナ、ジョヴァンナ:カトリン・ヴンザム


コスタス・スモリギナス(モンテローネ伯爵)
ヴォルフガング・シュテファン・シュヴァイガー(マルッロ)
ラインハルト、パウル・シュヴァイネスター(ボルル)
ホルヘ・エレアザール(チェプラーノ伯爵)
レオニー・ルノー(チェプラーノ伯爵夫人)
ヒュンドゥク・キム(門番)



[演出&照明]フィリップ・シュテルツル


[装置]フィリップ・シュテルツル、ハイケ・ヴォルマー


[衣裳]カーティ・マウラー


[音響デザイン]ゲルノ・ゲーゲレ、アルウィン・ベッシュ


[ドラマトゥルギー]オラフ・A・シュミット

[指揮]エンリケ・マッツォーラ


[演奏]ウィーン交響楽団、

ブレゲンツ音楽祭合唱団、プラハ・フィルハーモニー合唱団
[ステージ演奏]ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団フォアアールベルク