シニック、エロティック、グロテスク! オッフェンバック「天国と地獄」ザルツブルグ音楽祭2019  | 「月球儀」&「芭蕉座」  俳句を書くメゾソプラノ山本 掌のブログ

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第四句集『月球儀』
「月球儀」俳句を支柱とした山本 掌の個人誌。

「芭蕉座」は芭蕉「おくのほそ道」を舞台作品とする
うた・語り・作曲・ピアノのユニット。
    



俳句を金子兜太に師事。「海程」同人・現代俳句協会会員。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

極上のエンターティメント!!

 

オーケストラはウイーンフィル

 

指揮はマッツォーラ

 

2019年8月のザルツブルグ音楽祭の録画で。

 

DVDも出ています。

 

 

 

「天国と地獄」ザルツブルグの公式トレーラー、

ちょっとご覧ください。

  https://www.salzburgerfestspiele.at/en/p/orphee-aux-enfers#&gid=1&pid=1


コスキーの演出、

 

歌手たちも、

もうガンガン飛ばしています。

見事な演出を歌手、役者が

もう舞台狭しと縦横無尽に歌い、演じ、

ダンサーが華やかさを盛り上げ、

その狂るおしい舞台に、諷刺がつきささり、

シニック、エロティック、グロテスクが全開。

なんて達者な歌い手たち。


ウリディス役のキャスリーン・リーウェック、

歌はむろんのこと迫力の演技、&叫び(!?)、

素晴く、もう圧倒的な存在感(体形もすごい)。



ジュピテルのマルティン・ヴィンクラー、

スキンヘッドで、鬼気迫る芝居、

この二人の蠅の二重唱はエロティックコメディ♪


プリュトンの召使であるジョン・ステュクスのマックス・ホップ。

この役者が凄い!

全役の会話や擬音・擬態語などすべてひとりで演じ、

快(怪)演。もう超絶技巧。台詞はドイツ語で、

さらに二幕では歌も歌った!?

(その間の歌手はパントマイム、口パク。

表情がデフォルメされじつにグロテスクで可笑しい)


アンネ・ソフィー・フォン・オッターが世論。

品格とさすがの貫禄。


舞台美術、じつに洒落ている。

衣装も天国では趣味のいい中間色、

地獄ではちょっと生な原色をたりして。


この徹底したエンタティメント!

もう脳が攪拌されてしまいました。

オーケストラはウイーン・フィル

この舞台、さすがザルツブルグ。


「天国と地獄」 たっぷりと画像
 https://m-festival.biz/introduce/%E9%9F%B3%E6%A5%BD%E7%A5%AD2019-%E3%82%B6%E3%83%AB%E3%83%84%E3%83%96%E3%83%AB%E3%82%AF-%E5%A4%A9%E5%9B%BD%E3%81%A8%E5%9C%B0%E7%8D%84



 < オッフェンバック 「天国と地獄」>

2019年8月12日 … モーツァルト劇場, ザルツブルク


演出 :バリー・コスキー


  世論:アンネ・ソフィー・フォン・オッター
  
  ジョン・ステュクス:マックス・ホップ
  
  ウリディス:キャスリーン・リーウェック

  オルフェ:ホエル・プリエト

  アリステ / プリュトン:マルセル・ビークマン

  キュピドン:ナディーネ・ヴァイスマン

  ヴェニュス:レア・デサンドレ

  ジュピテル:マルティン・ヴィンクラー
 
  ジュノン:フランシス・パパス
 
  ディアヌ:ヴァシリーサ・ベルザンスカヤ

 メルキュール:ペーター・レンツ

[指揮]
  エンリケ・マッツォーラ

[オーケストラ]
  ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

[合唱]
 ベルリン・ヴォーカルコンソート

 youtube
  https://www.youtube.com/watch?v=nZSen5Esi20&feature=emb_logo