オペラ「マクベス」ネトレプコ熱演! ミラノスカラ座2021年12月7日 初日 @BSプレミアム | 「月球儀」&「芭蕉座」  俳句を書くメゾソプラノ山本 掌のブログ

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第四句集『月球儀』
「月球儀」俳句を支柱とした山本 掌の個人誌。

「芭蕉座」は芭蕉「おくのほそ道」を舞台作品とする
うた・語り・作曲・ピアノのユニット。
    



俳句を金子兜太に師事。「海程」同人・現代俳句協会会員。

 

 

 

 

 

 

 

 

ミラノスカラ座、

 

                    無事に昨年12月7日の幕を開き、公演が開催されました!

 

その「マクベス」の初日、BSプレミアムで観ました。

 

 

Macbeth - Trailer (Teatro alla Scala) - YouTube

 

予告編、こちらをクリック

 

 

 

 

マクベス夫人はあのネトレプコ。

 

マクベスはサルシ。

 

ネトレプコのマクベス夫人はもう凄い貫禄。

 

舞台を圧倒していました。

 

プリマドンナのソプラノに

 

こんな言い方は失礼なのでしょうが、

 

<威風堂々>。

 

その<声>も強靭そのもの。

 

ヴェルディがマクベス夫人に要求したのは

 

<醜い悪魔的な印象、

 

そして「とげとげしい、押さえつけられた、低い(こもった)声」>と。

 

 

 

マクベスのサルシはとても適役。

 

スター歌手の華やかさではなく、

 

歌と役に真摯に向き合っている。

 

野性味はありながらもどこか気の弱いような。

 

王殺しで権力を手に入れたにもかかわらず、

 

魔女の予言に頼る。

 

この舞台はパリ版で、

 

「マクベスの死」まで上演。

 

 

バンコーはアブドラザコフ。

 

その重厚な落ち着き。

 

マクベスとの差異が際立って。

 

 

マクダフのメーリ、

 

出番は少ないのが惜しいくらいの輝かしいテノール。

 

 

ミラノスカラの合唱が素晴らしく、

 

ドラマを創りあげて。

 

 

 

演出はリヴェルモーレ。

 

現代に置き換え。

 

賛否両論だったとか。

 

 

                          セリを多用し、大仕掛けな舞台機構をフルに活かし、 

  

さらに緻密に創られたリアルな映像が

 

奥行きのある舞台を表現。

 

この映像天井やさまざまな角度のアングルで撮影し、

 

劇場で鑑賞している人には絶対に見えないシーンがたくさんあって、

 

「映像ソフト作品」としての完成度が高いのでは。

 

美術も美しい。

 

 

 

指揮:リッカルド・シャイー

 

演出:ダヴィデ・リヴァモア

 

 

マクベス:ルカ・サルシ

 

バンクォー:イルダル・アブドラザコフ

 

マクベス夫人:アンナ・ネトレプコ

 

マクベス夫人の侍女:キアーラ・イゾットン

マクダフ:フランチェスコ・メーリ

マルカム:イヴァン・アヨン・リヴァス

侍医:アンドレア・ペッレグリーニ

 

 

 

こちらに舞台写真

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