ミラノスカラ座、
無事に昨年12月7日の幕を開き、公演が開催されました!
その「マクベス」の初日、BSプレミアムで観ました。
Macbeth - Trailer (Teatro alla Scala) - YouTube
予告編、こちらをクリック
マクベス夫人はあのネトレプコ。
マクベスはサルシ。
ネトレプコのマクベス夫人はもう凄い貫禄。
舞台を圧倒していました。
プリマドンナのソプラノに
こんな言い方は失礼なのでしょうが、
<威風堂々>。
その<声>も強靭そのもの。
ヴェルディがマクベス夫人に要求したのは
<醜い悪魔的な印象、
そして「とげとげしい、押さえつけられた、低い(こもった)声」>と。
マクベスのサルシはとても適役。
スター歌手の華やかさではなく、
歌と役に真摯に向き合っている。
野性味はありながらもどこか気の弱いような。
王殺しで権力を手に入れたにもかかわらず、
魔女の予言に頼る。
この舞台はパリ版で、
「マクベスの死」まで上演。
バンコーはアブドラザコフ。
その重厚な落ち着き。
マクベスとの差異が際立って。
マクダフのメーリ、
出番は少ないのが惜しいくらいの輝かしいテノール。
ミラノスカラの合唱が素晴らしく、
ドラマを創りあげて。
演出はリヴェルモーレ。
現代に置き換え。
賛否両論だったとか。
セリを多用し、大仕掛けな舞台機構をフルに活かし、
さらに緻密に創られたリアルな映像が
奥行きのある舞台を表現。
この映像天井やさまざまな角度のアングルで撮影し、
劇場で鑑賞している人には絶対に見えないシーンがたくさんあって、
「映像ソフト作品」としての完成度が高いのでは。
美術も美しい。
指揮:リッカルド・シャイー
演出:ダヴィデ・リヴァモア
マクベス:ルカ・サルシ
バンクォー:イルダル・アブドラザコフ
マクベス夫人:アンナ・ネトレプコ
マクベス夫人の侍女:キアーラ・イゾットン
マクダフ:フランチェスコ・メーリ
マルカム:イヴァン・アヨン・リヴァス
侍医:アンドレア・ペッレグリーニ
こちらに舞台写真
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