待ってましたッ! 関容子『銀座で逢ったひと』 極上の味わい♪ | 「月球儀」&「芭蕉座」  俳句を書くメゾソプラノ山本 掌のブログ

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第四句集『月球儀』
「月球儀」俳句を支柱とした山本 掌の個人誌。

「芭蕉座」は芭蕉「おくのほそ道」を舞台作品とする
うた・語り・作曲・ピアノのユニット。
    



俳句を金子兜太に師事。「海程」同人・現代俳句協会会員。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

待ってましたッ!

 

関容子『銀座で逢ったひと』中央公論新社

 

9月刊です。

 

 

関容子さんのふところの深い、

 

洞察の鋭いまなざしで、

 

「銀座で逢ったひと」たちから、

 

そのひとたちの胸底あった草々までを聞きとって、

 

もっともその方らしい肖像が

 

くっきりと浮かび上がってくる・・・

 

眞之助お兄様、への思いが切ないほどの最終章。

 

 

南伸坊:表紙、本文のイラストがまた素敵。

 

 

そんな極上の味わいの御本です♪

 

 

 

 

関容子[セキヨウコ]


エッセイスト。東京都生まれ。

1958年に日本女子大学文学部卒業。

雑誌記者を経て、

81年『日本の鴬―堀口大學聞書き』で

日本エッセイスト・クラブ賞、角川短歌愛読者賞受賞。

96年『花の脇役』で講談社エッセイ賞、

2000年『芸づくし忠臣蔵』で読売文学賞、芸術選奨文部大臣賞を受賞。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ロバート キャンベル帯文!

「バスの中バーの向こう、喫茶店を出たところ 

著者が遭遇した賢人たちは全員ハッとするほど無邪気で語り上手。

面影を一人ひとりゆかいに深く彫り進め、

昭和から平成日本の文化を克明に小気味よく描き切っている。

ロンドのごとく辻を替え、道を渡り、

重なりながら目の前を流れる凛とした景色だ。

愛おしさに時を忘れ、ページをめくった。」


【目次】

文学者の章

吉行淳之介さんの灰皿/丸谷才一さんのスーツ/堀口大學さんの扇子

戸板康二さんの冗談/ドナルド・キーンさんの象/梅原猛さんのコースター

池内紀さんの歌舞伎/色川武大さんの紙袋/小松左京さんの猫

井上ひさしさんの靴/石垣りんさんの砂糖壺/早坂暁さんのメモ


歌舞伎役者の章

十七代目中村勘三郎さんの挨拶文/初代中村獅童さんの拍手

六代目中村歌右衛門さんの花籠/十二代目市川團十郎さんのパフェ

四代目中村雀右衛門さんのスコッチ/二代目尾上松緑さんの木札

十八代目中村勘三郎さんの受付


女優の章

沢村貞子さんの着物/岸田今日子さんの教え/加藤治子さんの微笑

池内淳子さんの襟足/太地喜和子さんのジーンズ

岡田嘉子さんのダスビダーニャ/長岡輝子さんの声


俳優の章

平幹二朗さんの絵葉書/池部良さんの吸殻/小沢栄太郎さんのボストンバッグ

小沢昭一さんのブリーフケース/北村和夫さんの純愛/加藤武さんのご祝儀袋


落語家・画家・音楽家の章

桂米朝さんの黒紋付/古今亭志ん朝さんのフラ/安野光雅さんの座布団

岩城宏之さんの大鏡/五十嵐喜芳さんの咳払い


特別編

兄、眞之助の銀座