凄み!松緑「土蜘(つちぐも)」 五月大歌舞伎を録画で観ました♪ | 「月球儀」&「芭蕉座」  俳句を書くメゾソプラノ山本 掌のブログ

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第四句集『月球儀』
「月球儀」俳句を支柱とした山本 掌の個人誌。

「芭蕉座」は芭蕉「おくのほそ道」を舞台作品とする
うた・語り・作曲・ピアノのユニット。
    



俳句を金子兜太に師事。「海程」同人・現代俳句協会会員。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

五月大歌舞伎「土蜘」を録画で観ました。


松緑の「土蜘」はニンにあったお役。

花道の出ですでに<闇>を纏った僧で、

ゾクゾクっとするほどの凄味。



本舞台へ来てからのからの踊り

(「樹下石上」と言うそうです)が

その松緑の<眼>、

底光りするほど勁い。



この舞台の緊張感!

頼光(らいこう)の猿之助がまたいい。

たたずまいが大きい。



猿之助に松緑ががっぷり組んで、

舞台が大きく、

 

この不気味な演目であっても華があるよう。

後ジテは、あの蜘蛛の糸が縦横に。



太刀持の音若(尾上菊五郎の孫・寺嶋眞秀)が

 

口跡もよくて、

ふっくらした頬っぺも愛らしいこと♪

 

 

 

◆新古演劇十種の内 土蜘

作:河竹黙阿弥 

叡山の僧智籌実は土蜘の精 松緑
平井保昌 坂東亀蔵
渡辺源次綱 中村福之助
坂田公時 鷹之資
碓井貞光 左近
ト部季武 弘太郎
太刀持音若 寺嶋眞秀
侍女胡蝶 新悟
源頼光 猿之助