カウフマン&ピーターゼン、白熱のオペラ「死の都」‼ コルンゴルト作曲 @NHK・BS | 「月球儀」&「芭蕉座」  俳句を書くメゾソプラノ山本 掌のブログ

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第四句集『月球儀』
「月球儀」俳句を支柱とした山本 掌の個人誌。

「芭蕉座」は芭蕉「おくのほそ道」を舞台作品とする
うた・語り・作曲・ピアノのユニット。
    



俳句を金子兜太に師事。「海程」同人・現代俳句協会会員。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

https://www.youtube.com/watch?v=gztsSwZb13g&t=180s

 

(公式トレーラー)

 



エーリヒ・ウォルフガング・コルンゴルト
(Erich Wolfgang Korngold, 1897-1957年)の

オペラ「死の都」を録画で観ました。

オペラ「死の都」はコルンゴルト23歳の作品!?


主人公パウルが、亡き妻マリーへの愛情と、

マリーに瓜二つのマリエッタへの愛欲との

 

あいだを彷徨う。

その姿は狂気にともいえる・・・

パウルはマリエッタと愛欲をかわしますが、

大切に秘蔵しているマリーの髪を

 

おもちゃにするマリエッタに激怒。

マリエッタを絞め殺す。

それが夢で、パウルは囚われていたマリーとの過去から解放される。

音楽・歌唱などにはあまやかな旋律で、すっと入ってきます。




パウルを歌ったのはカウフマン。

ほの暗い声、そのひたむきな愛情が、切々と歌れます。

最終場の死者マリーとの別れの場、もうすばらしい!


マルリス・ペーターゼンの

奔放で扇情的なマリエッタ、清楚なマリーを

歌い分け、演じ分け、圧巻でした。

カウフマンとピーターゼンの二人の白熱の歌唱と演技で

この「死の都」は稀有な舞台になったのでは、と。




指揮はペトレンコ。

大編成のオーケストラを官能的な音色を聴かせ、

劇的な音響鳴らし、オペラの幻想性を際立たせ、

その緻密な構成、それでいて歌手を十分に歌わせる。

さすがぺトレンコです!




演出はサイモンストーン。

マリエッタが自転車で登場したり、

二重唱「私に残された幸せは」で

カラオケのマイクで歌うなどはありますが、

多少時代を現代風にしていますが、

読み替えというほどではないような。

 

 

 

 

 


 




 ◆コルンゴルト: 歌劇《死の都》

パウル: ヨナス・カウフマン(T)

マリエッタ/マリーの幻影:マルリス・ペーターゼン(S)

フランク/フリッツ:アンジェイ・フィロンチク(Br)

ブリギッタ:ジェニファー・ジョンストン(Ms)


指揮:キリル・ペトレンコ

演出:サイモン・ストーン

バイエルン国立歌劇場合唱団
バイエルン国立歌劇場児童合唱団
バイエルン国立管弦楽団

(2019年12月1日,6日 バイエルン国立歌劇場)