昨日の兜太 2015年4月の<高崎兜太句会> | 「月球儀」&「芭蕉座」  俳句を書くメゾソプラノ山本 掌のブログ

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第四句集『月球儀』
「月球儀」俳句を支柱とした山本 掌の個人誌。

「芭蕉座」は芭蕉「おくのほそ道」を舞台作品とする
うた・語り・作曲・ピアノのユニット。
    



俳句を金子兜太に師事。「海程」同人・現代俳句協会会員。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

金子兜太先生を囲む、高崎兜太句会。

兜太先生が他界される半年前まで、

 

句座を囲んでいました。

なごやかでいて、

 

きびしい眼での兜太選があり、

なによりも兜太先生と親しく語り合える

得難い<場>でした。


2015年4月の句会をこちらに。



◆今日の兜太師、


金沢での講演会から直行で高崎へ。


そのまま句会へ(!?)


先週は沖縄へ。


このときの講演は「琉球ジャーナル」に


24ページとなって、掲載。



四月、新年度になって、


句会の運営などについて話し合い。


ここは自主運営の会なので、


各自がいろいろ分担している。



白泉「戦争が廊下の奥に立っている」
この句のこと、


そして「季語にまさる無季語」という話しに


とても聴衆が共感した、と。


金沢の話しから句会へ。



22・3人中、問題作9名&正選(いい句として選ぶ)3名の句

  
   月あかりおそらく分母は蝶であり


評:「分子」はなにか?


  「分子」は「わたし」か?


  「分母は蝶であり」が好き。


  感覚的にのる。


  惹かれるがとらない。
  


  採った人、司会に意見を聞かれて、「は~」とため息


  月のきれいさ、幻想的


  「おそらく」という発想の自由さがいい


兜太評:この句をダメだと言えないのは淋しい。


     批判がほしい。


     「おそらく」はごまかし、つくりもの


     この句をつくる姿勢はどうか(もっと現実感を探る)。


     この句はあぶない。


はい、わたしの句です。

今日は他の2句も俎上にあがって、


とても刺激的な句会になった。