<芭蕉をうたう>
「芭蕉紀行集」を演奏しました。
好きな歌曲集で、おりおりに歌っています。
もう5年前になるのですね・・・
箕作秋吉(みつくりしゅうきち)作曲で、
一句に一曲、
全十句からなる連作歌曲となっています。
芭蕉の句をこちらに。
◆芭蕉紀行集
野ざらしを心に風のしむ身かな
馬に寝て残夢月遠し茶のけぶり
海暮れて鴨の声ほのかに白し
冬の日や馬上に凍る影法師
あらたふと青葉若葉の日の光
閑かさや岩にしみ入る蝉の声
荒海や佐渡に横たふ天の河
五月雨の空吹き落せ大井川
菊の香や奈良には古き仏達
旅に病んで夢は枯野をかけ廻る
新潮古典集成『芭蕉文集』『芭蕉句集』