山本掌 個人俳誌「月球儀」6号を
発行したのは2017年、3年前のこと。
こちらです。
6号は伊豫田晃一「月球儀少女」の
新装画での上梓となました。
この「月球儀少女」は鉛筆画で、
髪の一本一本、質感が繊細に描かれて。
題字、装幀、裏表紙(アンティークな月球儀)まで、
すべて伊豫田晃一さんによるもの。
「月球儀」は<俳句を支柱とした>
山本掌の個人俳誌。
印刷・製本をお願いしますが、
企画、編集、校正、発行、発送などなど
ひとりでやっているので、
ほぼ2年ごとの刊行でしょうか。
今回の特集はこのふたつ。
◆小松健一 写真&文
「見果てぬ夢よ、風よ、雲よーー探検家矢島保冶郎 」
◆特集 俳句の愉しみ 俳句を詠み、読む
萩原朔太郎 萩原朔太郎の俳句
清水哲男 朔太郎俳句を読む
「探険家 矢島保治郎-見はてぬ夢よ、雲よ、風よ」
小松健一撮影によるチベット写真をドーンと16ページ。
いままでひとりの各ジャンルの作家をとりあげ、
巻頭に載せていましたが、
今回はカラー、ページも増やし、さらに文を掲載。
萩原朔太郎は特異な感覚の
新しい口語の近代詩、象徴詩の世界をひらいた詩人。
その朔太郎に俳句があるのをご存知でしょうか?
全29句を発表順に紹介し、
その俳句鑑賞(読み)は詩人・清水哲男さんに。
俳句の人気サイト「増殖する俳句歳時記」の
主宰をされていた。
清水さんが朔太郎俳句をどう読んでいるか、ご覧ください。
◆<うたい語る「おくのほそ道」>
毎号掲載の<うたい語る「おくのほそ道」>、
コンサートで上演するごとに改訂をし、
新たな曲を書き下ろしている。
その野澤美香作曲の楽譜も載っています。
他に6号では「俳句の愉しみ 俳句を詠み・読む」とし、
金子兜太・安西篤・池田澄子・鳴戸奈菜、各氏による
山本掌の句の鑑賞。
そして、連作俳句「非在の蝶 」「蝶を曳く」。