ピアニスト・ボールドウィンは騎士(ナイト)?、パシリ? 滝沢美恵子先生とのリサイタルで | 「月球儀」&「芭蕉座」  俳句を書くメゾソプラノ山本 掌のブログ

「月球儀」&「芭蕉座」  俳句を書くメゾソプラノ山本 掌のブログ

第四句集『月球儀』
「月球儀」俳句を支柱とした山本 掌の個人誌。

「芭蕉座」は芭蕉「おくのほそ道」を舞台作品とする
うた・語り・作曲・ピアノのユニット。
    



俳句を金子兜太に師事。「海程」同人・現代俳句協会会員。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ボールドウィン先生の公開レッスンを

昨日のブログでアップいたしました。

声楽の師・滝沢美恵子先生とのサントリーでのリサイタルで、

ボールドウインは騎士(ナイト)?に。



◆ダルトン・ボールドウィン先生の公開レッスンで、

かつてのボールドウィン先生のことが思い出されました。

日仏歌曲研修所(2年間の研修)があって、

当時フランス歌曲のオーソリティーの方々が講師。

そこで毎週日本歌曲1曲、フランス歌曲1曲のレッスンがあり、

他に文学や美術の講座がひらかれていました。

そこにボールドウィン先生が前日リサイタルをされた

美しいソプラノ ローズマリー・ランドリーさんとともに登場。

そのピアノを息遣いが聞えるほどの距離で

聴くことができたのは忘れられません。




 

 

 



声楽の師 滝沢三重子先生と

数回リサイタルをボールドウィン先生とご一緒されています。

とても息が合って、

「われわれは若くないのだから、

コンサートをたくさんやろう」とか。


フランス歌曲の専門家として滝沢門をたたいたのですが、

「(専門は)現代ものよ」とさらりと言われました。

「現代(いま)に生きていて、

その時代のものをやらないでどうするの」、と。

その言葉どおり、リサイタルでの曲は意欲にみちたもの。

世界初演をずいぶん聴かせていただきました。

ピアノ、ダントン・ボールドウィン(世界的な歌曲の伴奏者)

との相性がよかったのか、後年はよく組んでリサイタルを。

そのサントリー・ブルーローズでの演奏会で、

新作のため眼鏡をかけ

楽譜を見るつもりだったのが、

楽屋に置いたまま。

で、誰が取りに行ったかというとかのボールドウィン。

ナイトのようにうやうやしく眼鏡をささげて。

「あのボールドウィンをパシリに使うのはうちの先生ぐらい(笑)」と。

客席がいっきになごやかになったことは

言うまでもありません♪

 

 

 

 

 

 

 




昨年、ボールドウィン先生の息の長い音楽活動を

まのあたりにして、じつに刺激と充実した時間でした。