高崎兜太句会、5年前の今日。
こちら、です。
今日も兜太先生、お元気に登場。
登場だけで、なぜか自ずと拍手。
兜太句会では兼題二句と自由句を一句、
前もって提出。
句の提出はほぼ二ヶ月前なので、
季節がどうしてもずれる。
今回は<盆>。
高得点句はこちら。
盆過ぎの洗いざらしたような町
兜太評:素朴ないい句。決定的な一語がほしい。
煙草一本迎え火とする夜のありぬ
評:親友の死を悼んで、煙草迎え火とする。
その漆黒の闇に赤い火が印象的。
兜太:この「夜のありぬ」を「夜<と>ありぬ」となおす。
この<と>に一同「おお!」と。
新盆の二か所巡りて海に出る
「海に出る」に共感がよせられる。
兜太:「海に出る」を「<谷を>でる」に。
「谷を」にしてさらに句に強さがでる。
よりドラマティックになる。
南冥の果ての兄乗せ茄子の馬
しみじみと印象に残る句。
兜太先生の全句の講評があり、
次の兼題「桑」が示され、句会を終了。
熊谷の母校で兜太句碑を校内に設置し、
その句碑の完成にあわせて、講演をされる、とのこと。
「戦争と俳句」-自分の体験を語る
と題した講演を11月14日(土)に。
日本芸術院会館講堂にて。