昨日の兜太 高崎兜太句会・2015年10月 | 「月球儀」&「芭蕉座」  俳句を書くメゾソプラノ山本 掌のブログ

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第四句集『月球儀』
「月球儀」俳句を支柱とした山本 掌の個人誌。

「芭蕉座」は芭蕉「おくのほそ道」を舞台作品とする
うた・語り・作曲・ピアノのユニット。
    



俳句を金子兜太に師事。「海程」同人・現代俳句協会会員。

 

 

 

 

 

 

 

 

高崎兜太句会、5年前の今日。

こちら、です。


今日も兜太先生、お元気に登場。


登場だけで、なぜか自ずと拍手。



兜太句会では兼題二句と自由句を一句、


前もって提出。


句の提出はほぼ二ヶ月前なので、


季節がどうしてもずれる。



今回は<盆>。

高得点句はこちら。

 
  盆過ぎの洗いざらしたような町

兜太評:素朴ないい句。決定的な一語がほしい。

  
  煙草一本迎え火とする夜のありぬ

評:親友の死を悼んで、煙草迎え火とする。


  その漆黒の闇に赤い火が印象的。

兜太:この「夜のありぬ」を「夜<と>ありぬ」となおす。


    この<と>に一同「おお!」と。


  新盆の二か所巡りて海に出る

「海に出る」に共感がよせられる。
兜太:「海に出る」を「<谷を>でる」に。
    「谷を」にしてさらに句に強さがでる。
    よりドラマティックになる。


  南冥の果ての兄乗せ茄子の馬


しみじみと印象に残る句。

兜太先生の全句の講評があり、


次の兼題「桑」が示され、句会を終了。



熊谷の母校で兜太句碑を校内に設置し、


その句碑の完成にあわせて、講演をされる、とのこと。



「戦争と俳句」-自分の体験を語る


と題した講演を11月14日(土)に。


日本芸術院会館講堂にて。