『百扇帖』詩人大使のポール・クローデル 俳句的短詩です♪ | 「月球儀」&「芭蕉座」  俳句を書くメゾソプラノ山本 掌のブログ

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第四句集『月球儀』
「月球儀」俳句を支柱とした山本 掌の個人誌。

「芭蕉座」は芭蕉「おくのほそ道」を舞台作品とする
うた・語り・作曲・ピアノのユニット。
    



俳句を金子兜太に師事。「海程」同人・現代俳句協会会員。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この11月、

マノエル・ド・オリヴェイラの『繻子の靴』

全編(7時間半!)が上映されるそうです。

 



その原作の『繻子の靴』は

ポール・クローデル(1868-1955)の小説が原作。

フランスの詩人、そして駐日大使(1921-1927)。

この作品は関東大震災の前後に書かれています。

あの天才彫刻家カミーユ・クローデルは姉。

 

 

 

 







この『百扇帖(ひゃくせんちょう)』は

クローデルが俳諧にインスピレーションを得て

書かれた短詩172篇。


クローデルはこのすべての詩を

<筆>で書いています。

その主題に対応した漢字二字を

画家・有島生馬(ありしま いくま)が添えています。

 

 

 

 

ページ右にクローデルの短詩

 

フランス語の詩を墨書。

 

ページ左に有島生馬の書で詩の<題>

 

 

 

 

 

 







<牡丹>

  

牡丹の曰く 

君われを呼んでぼたんといふ

        さもあらばあれ 

君にしてわがまことの名を知らんとき

        われはたちまちにして崩るべし


                    (山内義雄訳)


2018年、クローデル生誕150年。

 

 

 

クローデルが日本を離れる1926年にコシバ社から刊行。

折帖形式(29.3×10)。



私が友人から恵与されたのは

フランスのガリマール社刊(2012年)の本です。

 



◆プロフィール


ポール・ルイ・シャルル・クローデル

(Paul Louis Charles Claudel
1868年8月6日 - 1955年2月23日)は、
フランスの劇作家、詩人、外交官。
外交官としては駐日・駐米フランス大使などを歴任。
カトリック信仰に根ざした諸作品で
「20世紀前半におけるフランス文学の最も重要な存在の一人」と評される。
作品は、戯曲『マリアへのお告げ』、詩集『五大頌歌』、『繻子の靴』など。
彫刻家カミーユ・クローデルは姉。(ウキペディア)





 


『詩人大使ポール・クローデルと日本』水声社 2018年