ホロストコフスキーのレナート、圧巻! ヴェルディ作曲「仮面舞踏会」 メトロポリタン歌劇場 | 「月球儀」&「芭蕉座」  俳句を書くメゾソプラノ山本 掌のブログ

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第四句集『月球儀』
「月球儀」俳句を支柱とした山本 掌の個人誌。

「芭蕉座」は芭蕉「おくのほそ道」を舞台作品とする
うた・語り・作曲・ピアノのユニット。
    



俳句を金子兜太に師事。「海程」同人・現代俳句協会会員。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ヴェルディ「仮面舞踏会」を観ました。

このプロダクション、メトロポリタン歌劇場の

第10週の配信されていて、今回で2度目。

やはり、素晴らしい!

 グスタヴ国王:マルセロ・アルヴァレス

 アメーリア:ソンドラ・ラドヴァノフスキー

 アンカーストレーム伯爵(レナート):ディミトリ・フヴォロストフスキー

 ウルリカ・アルヴィドソン夫人:ステファニー・ブライズ、他


デイヴィッド・アルデンによる新演出。

ヴェルディの初演のとおり

<スウェーデン国王グスタヴ3世暗殺事件>

舞台は20世紀前半の設定になっています。

 

 

 

 

 

 

ホロストコフスキー&アルヴァレス

 

 

 


なんといってもホロストコフスキーのレナート、

その風格、その歌唱、その演技、圧巻です。

信頼する友人であるグスタヴ国王(マルセロ・アルヴァレス)と

愛する妻アメーリア(ソンドラ・ラドヴァノフスキー)に

裏切られたと知った、その驚愕の表情、

苦渋、苦悩のアリアのなんと切なく、

胸を抉るほどの愛憎が、ほとばしる。

その双眸は潤んで・・・

 

 

 

ポール・スタインバーグ(MET初登場)の

舞台美術がシャープで、モダン。

第3幕・仮面舞踏会では

 

鏡を使った奥行きのある豪奢な舞台。

照明(アダム・シルヴァーマン)とあいまって、

とても美しい空間になっています。