萩原朔太郎『定本 青猫』初版(翻刻版)、
手元に届いたのは4年前で
おりにふれ読み返しています。
詩集『青猫』、
刊行は1923年(大正12年)に刊行されました。
そしてこの『定本 青猫』。
朔太郎は『青猫』の詩を編集しなおし、
いくつかの詩を入れ替え、
1936年(昭和11年)に版画荘から刊行。
届いたのはその初版(翻刻版)で、
1968年に求龍堂・限定1000部の一冊。
青猫のシールが張られ、
これは経年変化でちょっと日焼け。
青い中函に包まれるようになっており、
ここには銀で青猫が描かれている。
その中にさらに函があって、
いよいよ黄色の布の表紙に
猫のシールがある本体がおさまっている。
本の天地だけでなく三方に
青の流水紋様がほどこされて、とても瀟洒。
朔太郎は本の造本にもこだわりがあるとは聞いていたが、
ここまで凝っていたとは・・・
いつくしむように1ページ、
1ページを見ているところ♪