遠田潤子『銀花の蔵』2020年4月24日 新潮社刊
この遠田作品、
人と人とのかかわりの
これほどに酷い、
どれほど悲惨であっても、
ひたすらに立ち向かって生きてゆく、
ヒロイン<銀花>。
彼女を時代の流れ、
その関連のなかでとらえていこうとする大河小説。
銀花は雪の異称。
血脈の重さ、
秘められた過去(父の挫折、母の盗癖、祖母の婚外子)、
醤油蔵という伝統を背負って。
こんなにも不幸でありながら、
ほのほのとあたたかい家族小説になっている、
この遠田潤子の筆力!
こんなたいへんな状況である現在ただいま、
しみじみとしみいってくる作品です。
◆新潮社の紹介はこちら
大阪万博に沸く日本。
絵描きの父と料理上手の母と暮らしていた銀花は、
父親の実家に一家で移り住むことになる。
そこは、座敷童が出るという言い伝えの残る
由緒ある醬油蔵の家だった。
家族を襲う数々の苦難と一族の秘められた過去に対峙しながら、
少女は大人になっていく――。圧倒的筆力で描き出す、感動の大河小説。
遠田潤子『銀花の蔵』2020年4月24日 新潮社刊
この遠田作品、
人と人とのかかわりの
これほどに酷い、
どれほど悲惨であっても、
ひたすらに立ち向かって生きてゆく、
ヒロイン<銀花>。
銀花は雪の異称。
彼女の生涯を、
時代の流れとの関連のなかで
とらえていこうとする大河小説。
血脈の重さ、
秘められた過去(父の挫折、母の盗癖、祖母の婚外子)、
醤油蔵という伝統を背負う。
こんなにも<不幸>でありながら、
ほのほのとした家族小説になって。
この遠田潤子の筆力!
こんなたいへんな状況である現在ただいま、
しんしんとしみいってくる作品です。
◆新潮社の紹介はこちら
大阪万博に沸く日本。
絵描きの父と料理上手の母と暮らしていた銀花は、
父親の実家に一家で移り住むことになる。
そこは、座敷童が出るという言い伝えの残る
由緒ある醬油蔵の家だった。
家族を襲う数々の苦難と一族の秘められた過去に対峙しながら、
少女は大人になっていく――。圧倒的筆力で描き出す、感動の大河小説。