藤原歌劇団の公演「リゴレット」。
2020年2月1日公演、
はやくもその放映があって、録画で観ました。
柴田真郁による日本フィルハーモニー交響楽団の指揮。
松本重孝の演出。
松本演出は音楽の流れに沿った、手堅いもの。
美術、飾り立てず、カウチ、燭台がおかれ、
衣装は華やかで、そのキャラクター、
その時代を表わしています。
ダブルキャストの初日。
須藤慎吾(リゴレット)、
佐藤美枝子(ジルダ)、
笛田博昭(マントヴァ侯爵)。
須藤慎吾のリゴレット、圧巻でした。
なかでもアリア「悪魔め、鬼め」の歌唱の迫力。
その生の悲劇、
なお道化として生きてゆかねばならない、
緊迫した歌は幕切れの「呪われている!」まで揺るぎない。
その対極にあるマントヴァ侯爵を
笛田博昭のテノール。
その輝かしい美声、容姿の笛田。
「ラ ドンナ モビレ 女ごころの歌」が響きわたる。
佐藤美枝子のジルダ。
もうもうコロラトゥーラも冴え冴えと
アリア「カーロ ノーメ 慕わしき御名」を歌う。
(藤原歌劇団HPよりお借りしました)
◆藤原歌劇団公演「リゴレット」
ヴェルディ作曲 オペラ全3幕
総監督 折江忠道
指揮 柴田真郁
演出 松本重孝
リゴレット 須藤慎吾
マントヴァ公爵 笛田博昭
ジルダ 佐藤美枝子
スパラフチーレ 伊藤貴之
マッダレーナ 鳥木弥生
ジョヴァンナ 河野めぐみ
モンテローネ伯爵 泉 良平
マルッロ 月野 進
ボルサ 井出 司
チェプラーノ伯爵 相沢 創
チェプラーノ伯爵夫人 相羽 薫
小姓 丸尾有香
廷吏 江原実
藤原歌劇団合唱部
日本フィルハーモニー交響楽団
合唱指揮:須藤佳司
美術:大沢佐智子
衣裳:前岡直子
照明:服部 基
舞台監督:菅原多敢弘
2020年2月1日(土)14:00開演
東京文化会館大ホール